ぼくはずっと、「あの人は生まれつき頭がいいから」「才能があるから」と、自分と誰かの差をまとめてしまう癖がありました。
そうやって片づけてしまうと、悔しさは少しだけ和らぎます。
でも同時に、逆転の余地も一緒に手放してしまうんですよね。
結論から言うと、天才と凡人の差は、生まれつきの才能だけでは語りきれません。
毎日の中で「どこに」「どれだけ」行動量をかけているかという設計の差が、何年も積み重なって、とんでもない差に育っていきます。
この記事では、「才能のせいにする」のをそっとやめて、「行動量の設計」で天才に殴り込むための視点を、具体的な一日の使い方レベルまで落として一緒に見ていきます。
読み終わる頃には、「自分に残されている勝ち筋」を、少なくとも一つは持ち帰れるように書いていきますね。
目次
なぜ「天才は少しの努力で伸びる」という物語に騙されるのか
夜、ベッドの上でスマホを眺めていると、信じられないくらい速いスピードで成長していく人たちが目に入ります。
短期間で結果を出した起業家。
勉強時間はそこまで長くないのに、試験でいつも上位にいるクラスメイト。
会社の中で、忙しそうにしていないのに成果だけは出している同僚。
こういう人たちを見ると、「ああ、あれは天才側の人間だ」「ぼくは凡人側なんだ」と分けたくなります。
そして、心のどこかで、「天才は少しの努力で伸びるものだ」という物語を信じてしまうのです。
子どもの頃から刷り込まれてきた「天才神話」
思い返してみると、子どもの頃から、物語の中には「天才」がたくさん登場していました。
努力する場面はほんの一部だけ。
その裏側でどれだけの行動量を積んでいるかは、ほとんど描かれません。
試験でいつも一位のキャラ。
スポーツで圧倒的な実力を持つキャラ。
彼らはたいてい、「才能が違う」と周りから言われて終わります。
この構図に何度も触れていると、ぼくらの頭には「天才=少ない努力で成果を出せる存在」というイメージが、静かにこびりついていきます。
でも、現実世界にいる「抜けた人たち」を観察すると、物語とはかなり違う姿が見えてきます。
物語から抜け落ちている「見えない行動量」
ぼくが好きな人たちのインタビューを読み込んでいくと、「天才」と言われる側の人たちは、だいたい同じようなことを語っています。
「気づいたら、ずっとそれをやっていた」
「他の人が遊んでいる時間も、それをやっているのが普通だった」
「単純に、誰よりも長く、しつこくやっていただけ」
つまり、表面だけを切り取りやすい物語と違って、現実には「見えない時間帯」で圧倒的な行動量を積んでいるケースがほとんどです。
夜中に一人で机に向かっている時間。
まだみんなが起きてこない早朝の時間。
移動中の、誰も見ていない十数分間。
数字として「一日〇時間」とだけ見ると、そこまで変わらないように見えるかもしれません。
でも、一日のどの時間帯に、どんな集中度で行動量をつぎ込んでいるかという設計がまったく違うのです。
才能という言葉で片づけると、どんな罠にはまるのか
才能という言葉には、便利さと危険さが同居しています。
一言で片づけられるぶん、思考がそこで止まってしまうからです。
「才能がない」と決めてしまえば、痛みからは守られます。
最初から勝ち目がない勝負なら、全力を出さなくても自分を責めずに済むからです。
でも、その代わりに、「行動量をどう設計すればいいか」を考える機会も失われます。
どこなら勝負できるのか。
どの時間帯なら集中できるのか。
何なら続けやすいのか。
本来なら検討できたはずの選択肢が、「才能がない」の一言で永遠に封印されてしまう。
ぼくはそれを、もったいないと感じます。
才能の話を一度横に置いて、「行動量」という物差しを持ち直す
ここで一度、才能という話題を横に置きましょう。
才能はたしかに存在しますし、全員がまったく同じスタートラインというわけでもありません。
でも、「生まれつきの差」は、今日この瞬間に変えられません。
一方で、「行動量の設計」は、今夜の過ごし方から少しずつ変えられます。
ぼくが提案したいのは、「才能があるかないか」という二択から離れて、「自分の一日をどう設計するか」という問いに持ち直してみることです。
その視点で見ると、天才と凡人の差は、少し違う輪郭で見えてきます。
次の章では、「一日の使い方」というところまで具体的に下ろして、天才と凡人の差を並べて見ていきます。
天才と凡人で決定的に違う「一日の使い方」
朝、目覚ましが鳴る。
スヌーズを何度か繰り返して、ぎりぎりの時間に布団から抜け出す。
慌ただしく準備をして、通勤電車でスマホを眺める。
会社や学校では、その場のタスクをこなし、帰宅したらソファに沈み込む。
気づいたら夜。
動画やSNSを見ながら、「今日も何もできなかった」とため息をつく。
こんな一日が続いているとしたら、それは決してあなただけではありません。
むしろ、現代の標準仕様にかなり近いと思います。
一方で、「あの人、何か抜けているな」と感じる人たちは、だいたい一日のどこかに「行動量の塊」を仕込んでいます。
その差を、ざっくりと見える形にしてみましょう。
凡人モードの一日と、抜けた人の一日
まずは、よくある「凡人モードの一日」を、そのまま書き出してみます。
- 朝
ぎりぎりに起きる。支度しながらスマホ通知をチェック。頭はまだぼんやりしたまま。 - 通勤・移動
動画やSNSを流し見。たまにニュースを見るが、特に自分の行動にはつながらない。 - 日中
与えられたタスクをこなすだけで精一杯。合間の休憩時間もスマホで息抜き。 - 帰宅直後
「少しだけ休もう」とソファに座り、そのまま数十分〜一時間が溶ける。 - 夜
やろうと思っていたことを思い出すが、すでに体力が尽きている。明日に回そう、と決めて動画を見続ける。 - 就寝前
なんとなく不安になり、「このままでいいのかな」と検索だけして、そのまま眠る。
一方で、目に見えて伸びていく人の一日は、こんなふうに設計されていることが多いです。
- 朝
ギリギリより少しだけ早く起きて、静かな時間に自分のやることを一つだけこなす。 - 通勤・移動
耳だけ使える作業(音声学習、アイデア整理)を仕込んでおく。 - 日中
与えられたタスクの中にも、自分の成長につながる工夫を少し混ぜる。 - 帰宅直後
ソファに座る前に、五分だけでも机に向かうルールを決めている。 - 夜
短時間でもいいから、集中して取り組む「行動量の塊」を一つ配置している。 - 就寝前
翌日の「一つだけやること」をメモしてから眠る。
文字で見ると、大きな差には見えないかもしれません。
でも、「どの時間帯に」「どんな行動量を」乗せているかという設計は、かなり違っています。
比較表で見る「一日の行動量の違い」
ここで、一日の使い方の違いを、ざっくり表にしてみます。
| 項目 | 凡人モードの一日 | 抜けた人の一日 |
|---|---|---|
| 朝の一時間 | ぎりぎりまで寝て、慌ただしく準備する時間になっている | 少しだけ早く起きて、自分のための作業を十〜三十分だけでも確保している |
| 通勤・移動時間 | なんとなくスマホで娯楽コンテンツを見て終わる | 耳だけでできる学習やメモ書きで、行動の準備時間として使っている |
| 帰宅直後の一時間 | ソファやベッドで一度横になり、そのままダラダラゾーンに入ってしまう | 座る前に「一つだけやること」を終わらせてから、休憩に入る |
| 休日の使い方 | その日の気分で行動を決めるため、何となくで終わる時間が長い | 前日までに「やる時間帯」と「やらない時間帯」を分けておく |
| やらないことの数 | 特に決めていないため、気づいたら余計なことに時間を取られている | あらかじめ「これは今やらない」と決めておき、迷いを減らしている |
| 行動を決めるタイミング | その場の気分で決めることが多い | 前の日や、その日の朝のうちに決めておくことが多い |
こうやって並べてみると、「天才は少しの努力で伸びる」のではなく、「行動量をかける場所とタイミングをうまく設計している」だけだということが伝わってくると思います。
朝に少しだけ先に進んでおく。
帰宅直後の五分を、未来のために使う。
通勤時間を、行動の準備に変える。
こうした小さな違いが、一年、三年、五年と積み重なったとき、才能という言葉では説明しきれない差を生みます。
行動量の差ではなく、「集中させている時間帯」と「やらないことの決め方」の差
ここで、勘違いしてほしくないのは、「一日に十時間やれ」という話ではないということです。
睡眠も仕事も家事もある中で、ただ行動量だけを増やそうとすると、どこかで必ず折れます。
大事なのは、次の二つです。
- 行動量を「どの時間帯」に集中させるか
- そのために「何をやらないか」を先に決めておくか
朝が強い人もいれば、夜型の人もいます。
通勤時間が長い人もいれば、ほとんど移動がない人もいます。
一律で「この時間が最強です」とは言えません。
でも、自分の生活の中で「ここなら行動量を乗せやすい」という時間帯は、必ずどこかにあります。
その時間帯を見つけて、そこにだけ行動量を集中させる。
そのために、他の時間帯から余計なものを減らしていく。
これが、「行動量の設計」という考え方の骨組みです。
次の章では、その設計を現実に動かしやすくするための「三つのスイッチ」を、一つずつ見ていきます。
行動量をケタ増しするための三つのスイッチ
行動量を増やそうとするとき、多くの人がやりがちなのは、「やることを増やす」アプローチです。
新しい勉強を始める。
新しい習慣を足す。
新しい目標を積み上げる。
もちろん、それも大事です。
でも、すでに毎日がギリギリに感じる状態でさらに「足す」だけだと、どこかで息切れしてしまいます。
そこでぼくは、「行動量をケタ増ししたいときは、まずスイッチを三つ切り替える」という考え方を提案したいです。
スイッチ1:やらないことリストで、行動の通り道を空ける
最初のスイッチは、「やらないことを決める」です。
意外かもしれませんが、行動量を増やすための一歩目は、「やること」ではなく「やらないこと」の方を先に決めた方がうまくいきます。
なぜなら、今の一日の中にすでにたくさんのものが詰め込まれているからです。
例えば、こんなことが思い当たらないでしょうか。
- 帰宅直後に、なんとなく開くSNSや動画アプリ
- 寝る前に、目的もなく眺め続けてしまうニュースサイト
- なんとなく参加しているだけのオンラインコミュニティ
これらを一気にゼロにする必要はありません。
ただ、「この時間帯には開かない」「この曜日だけは見ない」といったルールを作るだけでも、行動の通り道はかなり空きます。
ポイントは、「削るために削る」のではなく、「行動量を乗せたい場所を守るために削る」と考えることです。
守りたい時間帯がはっきりすれば、その前後から何を抜くべきかも見えやすくなります。
スイッチ2:同じ時間帯に同じ行動を置く「固定枠」をつくる
二つ目のスイッチは、「時間帯と行動をペアにすること」です。
ぼくたちが疲れているときに一番きついのは、「何をやるかを決めること」です。
やる内容そのものよりも、その前段階の「選ぶ」という行為でエネルギーを消耗してしまいます。
そこで提案したいのは、「この時間帯にはこれをやる」と、あらかじめ決めてしまうことです。
例えば、
- 平日の朝七時から七時十五分までは、英単語だけやる
- 帰宅直後の十分だけは、机で一つ作業をする
- 土曜の午前中は、次の一週間の計画をざっくり書き出す
こうやって「固定枠」を作っておくと、その時間が来たときに迷わず動けます。
気分で決める余地が少ないほど、疲れていても行動量が維持されやすくなります。
固定枠は、最初から大きく取る必要はありません。
五分、十分単位でかまいません。
大事なのは、「時間帯と行動がいつも同じ」という状態をつくることです。
スイッチ3:行動の単位を小さく刻んで、着手ハードルを下げる
三つ目のスイッチは、「行動の粒度を小さくすること」です。
例えば、「毎日三時間勉強する」と決めると、多くの場合は三日坊主で終わります。
三時間という単位は、忙しい日や体調が悪い日にとって、あまりにも重いからです。
行動量の設計で大事なのは、「一回あたりの着手ハードルをいかに低くするか」です。
- 本を一章読むのではなく、「一ページ読んだら終わり」でいいことにする
- 筋トレを三十分やるのではなく、「腕立て五回だけ」で区切る
- 記事を書くときも、「見出し一つだけ考える」で完了にする
こうやって行動の単位を小さくしておくと、「とりあえずやる」ところまでの距離が一気に縮まります。
実際には、一度始めてしまえば五分のつもりが二十分、三十分になることも多いはずです。
ここまでは、考え方の話が中心でした。
次からは、自分に当てはめていくためのチェック表を使って、「今の一日の設計」がどんな状態かを一緒に見ていきましょう。
チェック表:あなたの行動設計はどのタイプか
ひとまず、今の自分の行動設計がどんな状態なのか、ざっくり把握してみます。
次の項目に、心の中で「はい」か「いいえ」をつけてみてください。
| 項目 | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 帰宅直後、一度ソファかベッドに座ると、三十分以上動けなくなる日が多い | ||
| 朝起きてから家を出るまでに、自分の成長のための時間は一分も取れていない | ||
| 通勤や移動の時間は、ほぼ毎日娯楽コンテンツで埋まっている | ||
| やろうと思っていることが三つ以上同時進行していて、どれから手をつけるかでよく止まる | ||
| 休日は、起きてから「今日は何をしようか」と考えることが多い | ||
| 寝る前の三十分は、なんとなくスマホを見ているうちに終わってしまう | ||
| 一日の終わりに、自分の行動を振り返る時間はほとんどない |
「はい」が多かったとしても、落ち込む必要はありません。
むしろ、「今の一日はこうなっている」とはっきり自覚できたこと自体が、大きな一歩です。
次の章では、このチェック表で見えてきた「今の一日」を材料にしながら、自分なりの行動量の設計図を描いていくためのステップを一緒に踏んでいきます。
自分の行動ログから「凡人パターン」を洗い出す
行動量の設計を変えるには、いきなり理想のスケジュールを作るよりも、先に「今の一日を観察すること」の方が大事です。
ぼくたちは、自分の行動を意外と覚えていません。
なんとなく一日を振り返っても、「忙しかった」「疲れた」といった感想しか出てこないことが多いはずです。
だからこそ、一度「行動ログ」を残してみる価値があります。
まず一週間だけ「何をしていたか」を記録する
と言っても、立派な記録をつける必要はありません。
最初は、次のような感じで十分です。
- 朝七時〜七時半 起床、支度、スマホ
- 七時半〜八時 通勤、動画視聴
- 八時〜十二時 仕事、合間にSNS
- 十二時〜十三時 昼休憩、同僚と雑談
- 十三時〜十八時 仕事
- 十八時〜十九時 帰宅、移動中は音楽
- 十九時〜二十時 夕食、テレビ
- 二十時〜二十一時半 動画視聴
- 二十一時半〜二十三時 なんとなくスマホ、就寝
この程度のざっくりしたものでかまいません。
一週間分たまると、「どこに時間が消えているか」が見えてきます。
紙のノートでも、スマホのメモでも、カレンダーアプリでもいいので、自分が続けやすい形を選んでください。
大事なのは、「本当は何をしていたか」を誤魔化さずに書くことだけです。
凡人パターンが出やすい三つの時間帯
行動ログを眺めていくと、だいたい次の三つの時間帯に、「凡人パターン」が集まっていることが多いです。
- 朝の一時間
- 帰宅直後の一時間
- 寝る前の三十分
この三つの時間帯は、どれも「行動量を乗せやすい金脈」でもあります。
逆に言えば、ここをただ流してしまうと、行動量を設計する余地がほとんどなくなってしまうのです。
例えば、朝の一時間を丸ごと支度とスマホに使ってしまっているとしたら、そこには「少しだけ早く起きる」という選択肢が眠っています。
帰宅直後の一時間をソファで溶かしているなら、「座る前に五分だけ机に向かう」という小さな工夫が差し込めます。
寝る前の三十分をだらだらとしたスクロールに使っているなら、「翌日のやることを三行書く」という行動に変えることができます。
ログから「削る」「ずらす」「増やす」を一つずつ決めるコツ
行動ログが一週間分そろったら、そこからやることは三つだけです。
- 削る
- ずらす
- 増やす
削るのは、「今の自分にとって優先度が低いのに、時間だけ取っているもの」です。
例えば、寝る前のなんとなくのニュースサイト巡りなど。
ずらすのは、「必要だけれど、今の時間帯に置いておくとエネルギーを奪われてしまうもの」です。
例えば、帰宅直後の重い家事を、別の時間帯に移すなど。
増やすのは、「行動量を乗せたい作業を、金脈時間にほんの少し足してみること」です。
例えば、朝の十分だけ語学学習を足す、寝る前の五分で日記を書く、など。
ここで大事なのは、「一度に全部やらないこと」です。
削る・ずらす・増やすのそれぞれから、一つだけ選びます。
合計三つだけです。
一週間でやるのは、その三つだけ。
それ以上は「やりたいことがあっても、あえて手を出さない」と決めておくと、途中で息切れしにくくなります。
よくある質問とつまずきポイント
ここで、行動ログや設計を始めたときに、よく出てくる疑問にも触れておきます。
行動ログが三日坊主で終わってしまいます
三日坊主で終わるのは、とても自然なことです。
行動ログは、それ自体が一つの行動量なので、最初は負荷を感じます。
おすすめは、「完璧に書こうとしないこと」です。
抜けてしまった日は、「この日は記録できなかった」と一行書くだけで終わりにしていいと思います。
大事なのは、「ログを書く自分」を責めないことです。
続かなかったとしても、その事実を一度言葉にした時点で、すでに「観察」は始まっています。
書き出したら、自分のダメさが余計にしんどくなりそうです
たしかに、行動ログを見返すと、「ああ、ここで無駄にしていたな」と落ち込む瞬間があります。
でも、それは「ダメさの証明」ではなく、「伸びしろがある場所の発見」でもあります。
もししんどくなったら、ログ全体ではなく、「一日の中でうまく使えている時間帯」を探してみてください。
朝の支度が意外とスムーズだったり、昼休みに少しだけ本を読めていたり。
そういうところも、ちゃんと見てあげてほしいです。
忙しすぎて、そもそも記録する時間が取れません
忙しい日々の中で、新しいことを増やすのはたしかに負担です。
でも、行動ログは一日まとめて書く必要はありません。
- トイレに入ったときに、その前の一時間分だけ書く
- 通勤の電車の中で、朝の分だけ書く
- 寝る前に、「今日はざっくりこんな感じだった」と三行だけ書く
この程度でも、何もしないよりはずっと多くのものが見えてきます。
続けやすい形を、自分なりに探してみてください。
ログを取っても、どこを変えればいいか分からなくなりそうです
変える場所は、「一日に同じパターンで時間が溶けているところ」です。
例えば、「帰宅直後に毎日三十分以上スマホを見ている」など。
ログを眺めて、「ここは毎日同じだな」と思った部分に丸をつけてみてください。
その中から、一つだけピックアップして、「五分だけ別の行動に置き換える」と決めてみる。
それで十分です。
家族や同居人がいて、自分だけ行動パターンを変えにくいです
一緒に暮らしている人がいると、「自分のリズムだけを優先する」のは難しいですよね。
その場合は、「自分だけが自由に使える時間帯」を探すところから始めるのがおすすめです。
例えば、家族がまだ寝ている早朝や、全員が寝たあとの夜。
あるいは、昼休みの一部や、通勤時間など。
完全に自由ではなくても、「ここなら少しは動かせる」という時間帯は、たいていどこかにあります。
その時間帯だけを「行動量の競技場」にしてしまう。
これくらいのスケール感から始めていった方が、現実的で続けやすいです。
まとめ:行動量の競技に持ち込めば、凡人にも勝ち筋がある
ここまで、天才と凡人の差を、「才能」ではなく「行動量の設計」という視点から見てきました。
朝の使い方。
通勤時間の扱い方。
帰宅直後の五分。
寝る前の三十分。
これらはすべて、「才能とは別のところで、誰でも設計し直せる領域」です。
天才に殴り込みに行くと言うと、少し大げさに聞こえるかもしれません。
でも、ぼくがイメージしているのは、「とんでもない努力をして、同じ場所に立つ」という話ではありません。
そうではなくて、「行動量の競技に、こちらから参加しに行く」ということです。
才能のせいにして外側から眺めているだけの状態から、一歩だけ中に入ってみる。
自分の一日の中に、小さくてもいいから「行動量の塊」を持つ。
それを、できる範囲で守り続ける。
その積み重ねの先にしか、見えない景色があります。
どの基準で「行動量の設計」を選べばいいか
最後に、今日から何を選べばいいか迷ったときのために、「選ぶ基準」を箇条書きでまとめておきます。
- 今の生活を壊さずに、「五分だけでも動かせる時間帯」があるかどうか
- 行動を足す前に、「一つでも削れる習慣」が見つかっているかどうか
- 毎日続けられそうな「固定枠」を、五分単位で設定できるかどうか
- 一週間だけなら試せそうな「行動ログの取り方」が決まっているかどうか
- 結果ではなく、「行動量の設計そのもの」を楽しめそうかどうか
もしこの中から、一つでも「やってみてもいいかも」と思える基準が見つかったなら、それが今のあなたにとってのスタートラインです。
才能の話を一度横に置いて、「行動量の設計」という土俵で、天才たちのいるフィールドに足を踏み入れていきましょう。





