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聞いているつもりが伝わらない人へ。見直すべき3つの会話グセ

聞いている相手の方へ身体を少し傾けて微笑む若いオフィス女性 机の上にはノートPCとマグカップが置かれ 暖かな光の中で相手の言葉を受け止めようとする穏やかな傾聴の雰囲気を切り取った横長ポートレート A young office worker leaning slightly forward with a gentle smile, sitting at a desk with a laptop and mug under warm light, captured in a wide portrait that conveys calm attentive listening toward someone off camera
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REI

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REI|のらクリエイター・のら主人公

・AI構文・検索最適化・感情設計に精通し、“言葉と構造”で時代を翻訳するクリエイターです。

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・Webメディア運営14年目

・創作と成長が仕事で生きがい

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・世界中の大図書館を束ねたようなAIの進歩に日々触れ、検索・要約・比較を駆使して知を磨いています。

・AIを活用し、サクラや不透明なレビューを丁寧にチェック。あなたの選択が信頼と安心に包まれるよう、見えないところで整えています。

・I am a Japanese creator.

目次

「聞いているつもり」が伝わらないのは、悪気ではなくズレの問題です

「ちゃんと聞いているつもりだったのに、なんか相手のテンションが下がった気がするな……」。
会議後のエレベーターの中や、夜ベッドに横になったときに、ふとそんな場面を思い出して胸のあたりがざわつくことってありませんか。

結論から言うと、「聞いているつもり」が伝わらないのは、性格が悪いからでも、共感力が致命的に欠けているからでもありません。
多くの場合は、会話の数秒単位のクセが、相手にとっての「聞いてもらえた感」をそいでしまっているだけです。

そして、そのクセは一気に全部直す必要はなくて、3つのうちどれか1つだけでも少し変えると、空気はかなり変わります。

ここまで読んで「もしかして自分のことかも」と少しでも思ったなら、この記事は最後まで読み切る価値があります。
ぼくと一緒に、責めるためではなく「調整するため」に、自分の会話グセをほどいていきましょう。

なぜ「聞いているつもり」が伝わらないのかを、最初に整理しておく

今日一日の会話を思い出してみる

たとえば、こんな一日を想像してみてください。

朝イチのミーティングで、同僚が最近の業務の悩みを話していました。
あなたはうなずきながら聞きつつ、「あ、そのパターン前にも見たな」と頭の中で対処法を組み立てています。
いいタイミングだと思ったところで、「つまりさ、要するに〜」と口を開く。
すると同僚の表情が、ほんの少しだけ曇る。

昼休み、後輩が「実は昨日ちょっと落ち込んでいて」と話し始めます。
あなたは自分の新人時代を思い出し、「その気持ち、分かるよ。ぼくもさ……」と自分の話に切り替える。
後輩は笑顔だけれど、どこか距離を取ったような雰囲気も混じる。

夜、家でその日を思い返して、「ちゃんと聞いていたつもりなんだけどな」と、モヤモヤだけが残る。

このとき、多くの人は「聞く姿勢が足りていなかったのかな」と自分を責めがちです。
でも、ここで一度、別の見方をしてみたいんです。

相手が期待している「聞いてほしい」の中身

相手が「聞いてほしい」と感じているとき、その中身は大きく分けるとこんな要素でできています。

  • 最後まで話を遮らずに聞いてほしい
  • 自分の気持ちを分かろうとしている雰囲気を感じたい
  • 今の話を雑に扱われていないと分かりたい

つまり、相手は「話の内容」だけでなく、その場の空気や、自分の感情がどう扱われているかも見ています。

一方で、聞いている側の頭の中はどうなっているか。
正直に言えば、こんな状態になっていることが多いと思います。

  • 早く役に立ちたくて、解決策を探している
  • 会話を止めないようにと、次に何を言うかを考えている
  • 沈黙が怖くて、少しでも間が空くと何かしゃべらなきゃと焦っている

どちらも悪気はないし、むしろ「相手の役に立とうとしている」からこそ、そう動いている。
なのに、結果として両者の期待がすれ違い、「ちゃんと聞いてくれなかった」という印象が残ってしまう。

このギャップが、今日のテーマの中心にあるズレです。

性格ではなく「クセ」の話に変えていく

ここで大事なのは、これは性格の良し悪しではなく、会話のクセの話として扱った方が調整しやすいということです。

クセは、意識すれば変えられます。
全部を一度に変えようとすると苦しくなるので、今日はまず3つのうちどれか1つだけを見直す
この記事は、そのための地図として使ってもらえたらうれしいです。

次から、よくある「聞いているつもり」のズレを、3つのクセに分解していきます。

現代のコミュニケーションがズレを増やしやすい理由

通知だらけの世界で、話に集中しづらくなっている

スマホの通知、チャットツールのポップアップ、オンライン会議の画面共有。
現代の仕事は、常に何かに「つかまれている」状態になりやすいですよね。

会議中にも、頭の片隅では次のタスクや未返信のメッセージが回っている。
そんな状況で、目の前の人の話に全集中するのは、正直かなりハードです。

集中しづらい環境のなかで会話していると、「聞いているつもり」でも、相手の目には上の空に映りやすくなります。
ここには、あなた個人の問題だけではなく、環境の要因も大きく影響しています。

「すぐに答えなきゃ」というプレッシャー

チャットやSNSの文化に慣れていると、ついこう感じてしまいます。

  • 返事は早いほど良い
  • その場で何かしらの答えを出さなきゃいけない
  • 「分からない」「今は聞くだけにする」が言いづらい

この感覚のまま人の話を聞くと、相手が話している途中でも、頭の中では「結論を探すモード」に入ってしまう。
そして、結論が見えた瞬間に口が動く。
結果として、「最後まで聞いてもらえなかった」印象を残しやすくなります。

チャット文化と「最後まで話を聞く」ことのギャップ

チャットやタイムラインの世界では、話は細切れで流れていきます。
途中で割り込んだり、別の話題を挟んだりするのが当たり前になっています。

その感覚のままリアルの会話に入ると、ついこうなりがちです。

  • 相手の話の途中で、自分のエピソードに切り替える
  • 「あ、それ知ってる」と話を引き取ってしまう
  • 別の話題へジャンプしてしまう

チャットでは成立していたやりとりでも、目の前にいる相手には「話の主導権を奪われた」と感じさせてしまうことがあります。

こうやって見ていくと、「聞いているつもり」が伝わらない背景には、今の時代ならではの事情もたくさんあると分かります。
だからこそ、ここから先は自分を責めるモードではなく、「仕組みを少し調整するモード」で読み進めていきましょう。

クセ1:話を被せてしまう

「分かる!」が出た瞬間に、口も動いてしまう

こんな瞬間、心当たりはないでしょうか。

相手「最近、上司との意思疎通がうまくいかなくてさ……」
あなた「分かる!ぼくも前の部署で〜」

このとき、あなたの中ではたぶん、こんな流れが起きています。

  • 相手の話をちゃんと聞いている
  • 自分の似た経験を思い出す
  • 「それ分かるよ」と伝えたくなる
  • 結果として、相手の話の途中で被せてしまう

内側では共感から始まっているのに、外側から見ると「話を奪われた」ように見えてしまう。
このギャップが、被せグセの一番もったいないところです。

被せられた側の心の中で起きていること

話を被せられた側の心の中では、こんなことが起きています。

  • 「あ、ここから話そうとしていたのに」と、行き先を変えられた感覚
  • 「自分の話より、その人の話の方が大事なのかな」という小さな疎外感
  • 「最後まで聞いても、よかったんだけどな」という、言葉にならない残念さ

もちろん、いつもこう感じるとは限りません。
相手との関係が近ければ、楽しく盛り上がることもあります。

ただ、「しんどさを打ち明けているとき」「愚痴ではなく整理したくて話しているとき」には、この被せグセがかなり破壊力を持ってしまう。

だからこそ、ここに少しだけ意識を当てておくと、聞き上手度が一気に変わります。

「3秒待つ」と「最後の一文をリピートする」

被せグセをゆるめるのに、ぼくがおすすめしたいのはこの2つです。

1つ目は、相手の言葉がいったん途切れてから、心の中で3秒だけ数えること。

  • 相手が区切りっぽいところまで話したな、と思ったら
  • すぐに口を開かず、呼吸を一つはさむ
  • その間に、「まだ続きが出てきそうか」を待つ

たったこれだけでも、相手の頭の中から「まだ言いたかったのに」が出てくる余白が生まれます。

2つ目は、相手の最後の一文を自分の言葉で言い直すこと。

例で言うと、

相手「最近、上司との意思疎通がうまくいかなくてさ……」
あなた「なるほど、今の上司とのやりとりが、一番ストレスになっているんだね。」

こうやって一度「受け取ったよ」と返してから、自分の話をする。

  • 「分かるよ、ぼくも〜」
    ではなく、
  • 「そうか、それはしんどいね。ちなみに、ぼくも似たことがあってさ」

この順番にするだけで、相手の中では「話を聞いてもらえた」感覚がだいぶ変わります。

もしここまで読めているなら、明日の会話で「最後の一文を一度返してから、自分の話をする」だけでも試してみるのはありです。

クセ2:すぐアドバイスしてしまう

助けたい気持ちが、なぜか「責められている」に変換される

誰かに相談されたとき、こんな流れになりやすい人は多いと思います。

相手「最近、仕事のミスが続いていてさ……」
あなた「それなら、タスク管理の方法を変えた方がいいよ。ぼくはこうしていて〜」

頭の中では、こんなプロセスが走っています。

  • 相手が困っている
  • 早く役に立たなきゃ
  • 具体的な解決策を出すのが親切だ
  • だから、アドバイスをする

善意ですよね。
でも、相手からするとこう受け取られることがあります。

  • まだ話し終わっていないのに、結論を出された気がする
  • 自分のやり方を否定されたように感じる
  • 話を聞いてほしかっただけなのに、「足りないところ」を指摘された気持ちになる

その結果、「相談したのに、なんだか責められた気がする」というモヤモヤだけが残ってしまう。

ここで大事なのは、アドバイスそのものが悪いわけではないということです。
多くの場合、タイミングと順番がズレているだけです。

相手が欲しいものが「共感」か「アドバイス」かを確かめる

相談されたときに、一度だけこんな問いを挟んでみるのがおすすめです。

  • 「今は、話を聞いていてほしい感じ?」
  • 「それとも、どうしたらいいか一緒に考えたい?」

たったこの一言で、相手の求めているものがだいぶ見えます。

「ちょっと聞いてほしいだけなんだよね」と言われたら、その時間はアドバイスを封印して、共感と整理に集中する。
「どうしたらいいか分からなくて」と返ってきたら、一緒に対処法を考えていくモードに切り替える。

この確認を挟まずにアドバイスを投げ続けると、「常に答えを求められている」と思い込んでしまうクセが強化されてしまいます。
逆に、一度聞いてからなら、同じアドバイスでも感謝されやすくなります。

アドバイスは「受け止めてから」「許可をとってから」

アドバイスをする順番の基本形は、こんな流れです。

  1. 感情を受け止める一言を先に置く
    • 「それはしんどいね」
    • 「それだけ頑張っていたら、疲れるのも無理ないと思う」
  2. 相手の状況を短く要約する
    • 「つまり、ミスが続いていて、自分に自信が持てなくなっている感じかな」
  3. アドバイスをしていいか、軽く許可をとる
    • 「もしよければ、ぼくがうまくいったやり方を一つだけ話してもいい?」
  4. 必要最低限のアドバイスを一つだけ渡す

この順番に変えるだけで、同じ内容でも「押しつけ」ではなく「ギフト」として受け取られやすくなります。

ここまで読めているあなたなら、まずは「アドバイスの前に一言だけ感情に触れる」ことから試してみると、だいぶ空気が変わると思います。

クセ3:いつの間にか自分の話にすり替えてしまう

共感のつもりが、主役交代になってしまう

相手「最近、転職しようか迷っていてさ……」
あなた「分かるなあ。ぼくも前の職場が合わなくてさ、あのときは本当に〜」

このパターンも、内側は共感から始まっています。
「似た経験を話した方が、相手も安心するだろう」と思って、自分の話を差し出している。

でも、長くなりすぎると、会話の主役がこう入れ替わってしまいます。

  • 前半:相手の転職の話
  • 中盤〜後半:あなたの転職ストーリー

話し終わったあなたはスッキリ。
しかし相手は、「自分の話をしたつもりなのに、いつの間にか聞き役になっていた」という不思議な疲れを抱えてしまう。

共感のつもりが、「比較」や「武勇伝」に聞こえてしまう危険ゾーンです。

比較に聞こえやすいラインを知っておく

自分の経験を話すときに、特に注意したいのはこんな表現です。

  • 「もっと大変な状況だったけど、なんとかなったよ」
  • 「ぼくのときは、○○をやらなかったから失敗したんだよね」
  • 「だから、君も○○した方がいいと思う」

これらは相手の状況より自分の方がハードだった、と暗に示してしまいやすい表現です。
相手が求めているのは、優劣をつけることではなく、「自分の感情が理解されている感覚」の方です。

経験談は「少なめに」「一度戻す」

経験談を使うときのコツは、次の2つです。

  1. 自分の話は短く、要点だけにする
    • 背景を長々と語るのではなく
    • 「ぼくも似た状況でこう感じて、こう工夫したよ」くらいに圧縮する
  2. 自分の話の後に、必ず相手の世界へ戻す 具体的には、こんな一言です。
    • 「ここまで聞いてみて、どう感じる?」
    • 「君の状況だと、どこが一番引っかかる?」

これを挟むことで、会話の主役を相手のままに保ちながら、自分の経験をエッセンスとして渡す形に変えられます。

ここまで3つのクセを見てきて、「あ、全部やってるかもしれない」と感じたとしても、大丈夫です。
どれも、少しずつ調整できる範囲の話です。

いまの自分の聞き方を知るチェックリスト

まずは、自分がどのクセをどれくらい持っているかを軽く見える化してみましょう。
ここでは、シンプルなチェック表としてまとめてみます。

自分の会話グセチェック表

「よくある」「たまにある」「ほとんどない」の感覚で、軽く眺めてみてください。

項目当てはまるかどうか
相手が話している途中で、「あ、それ知ってる」と思った瞬間に口を開いてしまうことがある
相手の話の途中で、次に自分が何を言うかを考え始めてしまうことが多い
相談を受けたとき、数分以内に何かしらの解決策を提示していることが多い
「どっちが正しいか」をはっきりさせたくて、ジャッジする言葉を挟みがちだ
相手の話題から、自分の似た経験談にすぐ話を切り替えてしまうことがある
沈黙が3秒以上続くと、耐えきれず何かしゃべってしまう
相手の最後の一文を、自分の言葉で言い直したことが最近ほとんどない
相手の気持ちより先に、「何が問題か」を整理しようとしてしまう
「それはあなたの考え方が〜だからだよ」と、原因を相手側に置きがちだ
自分がしゃべった後、「あれ、今の一言余計だったかな」と後から反省することが多い

ざっくりで大丈夫なので、もし余裕があればメモ帳にチェックをつけてみてください。

  • 「話を被せる」傾向が強い人は
    → 沈黙が苦手で、相手の途中で口を開いてしまう項目が多くなりがちです。
  • 「アドバイスが早い」傾向が強い人は
    → 問題整理や解決策提示に飛びがちな項目にチェックが集まりやすいです。
  • 「自分語りに流れやすい」傾向が強い人は
    → 経験談への切り替えや、「自分の話をした後にモヤモヤする」項目が光りやすいです。

ここで大事なのは、どのタイプかラベリングすることではなく、「どのクセを一番最初に整えると楽になりそうか」を見つけることです。

もし今の段階で、
「自分に一番当てはまりそうなのは、このあたりかな」
という候補が一つでも見えたら、この記事は半分以上目的を果たせています。

「聞いてもらえた」と感じる会話と、「聞いてもらえない」と感じる会話

次に、2つの会話パターンを並べて比べることで、「聞き方」の違いをもう少し立体的に見てみましょう。

テーマは同じく、「仕事のミスが続いている」という相談です。

会話パターンの比較表

観点A:聞いてもらえない感が残る会話B:聞いてもらえたと感じる会話
話す割合相談者:3、聞き手:7相談者:7、聞き手:3
相手の感情への言及ほとんどなし。「それはこうすべき」と内容中心「それはしんどいね」など、感情に一度触れる
沈黙の扱いほぼゼロ。沈黙が来る前に聞き手が埋める数秒の沈黙を許容し、相手の言葉を待つ
アドバイスのタイミング話の途中で「それなら〜すべき」と入る一通り聞いたあと、「話を聞いて思ったこと」として出す
相手の言葉の要約・確認ほぼなし「つまり、最近のミスが続いていて不安なんだよね」と一度要約する
会話の最後の一言「頑張れば何とかなるよ」「話してくれてありがとう。もしよければ、また続きも聞かせて」

Aのパターンでは、聞き手は頑張って話しているし、内容も決して間違ってはいません。
それでも、相談者の心には「話はしたけれど、なんとなくひとりに戻されたような感じ」が残ります。

Bのパターンでは、アドバイスの量は少なくても、「自分の気持ちを一度受け止めてもらえた」感覚が残りやすくなります。
ここが、長い目で見たときの信頼残高に効いてきます。

ここまで読んで、「自分はどちらのパターンに近いかな」と一瞬だけ振り返ってみてください。
完璧にBを目指す必要はなくて、A寄りのところに、Bの要素を一つずつ足していくイメージで十分です。

よくある疑問と小さなつまずきへの答え(Q&A)

忙しいときに長い話を振られたら、どう聞けばいいですか?

忙しいときに長い相談を受けると、正直きついですよね。
そのときに無理して完璧な聞き方をしようとすると、かえってイライラがにじんでしまうこともあります。

そんなときは、正直さと誠実さのバランスを意識してみてください。

  • 「今ちょっと時間がタイトで、長くは話せないんだけど、10分なら集中して聞けるよ」
  • 「今は手が離せないから、あとでちゃんと時間とってもいい?」

こうやって、時間の枠を先に共有するだけでも、相手は「雑に扱われた」と感じにくくなります。

どうしても余裕がない日は、
「ごめん、今日は自分の余裕がなくて、ちゃんと聞く自信がない。改めて聞かせてもらっていい?」
と伝える選択も、立派なやさしさです。

相手がなかなか本音を話してくれないときは、何を変えるべきでしょうか?

本音を話してもらえないと、「信頼されていないのかな」と不安になりますよね。
でも、本音を出すまでには、相手の中で時間がかかることも多いです。

そんなときにできることは、小さい安心材料を少しずつ積み重ねることです。

  • 相手の話を、他の人に勝手に話題として使わない
  • 自分の弱さや迷いも少しだけ見せる
  • ジャッジではなく、「そう感じるんだね」と受け止める練習をする

これを続けていくと、ある日ふと、「実はさ……」と少し深い話が出てくる瞬間があります。
それは、あなたの聞き方が、じわじわと信頼されてきたサインです。

こちらも疲れていて余裕がない日に、どこまで相手の話に付き合えばいいですか?

自分が限界に近い日に、誰かの重たい話を受け止めるのは、本当にしんどいことです。
ここで忘れたくないのは、自分の心身を守ることも、大事な優先順位の一つだということです。

できるときは聞く。
余裕がないときは、正直に「今日はあまりうまく聞けないかもしれない」と共有する。

そのうえで、こういう一言を添えてみてください。

  • 「今日のぼくはちょっと電池残量が少ないから、短めに聞かせてもらえると助かる」
  • 「全部じゃなくて、今一番言いたいところだけ教えてもらってもいい?」

これだけでも、「突き放された」のではなく、「状況を共有してくれた」と感じてもらいやすくなります。

年上や上司の話を聞くときに、どこまで意見を言っていいのか不安です。

上下関係があるときの会話は、難易度が一段上がりますよね。
そんなときは、いきなり意見をぶつけるのではなく、相手の意図を確認するステップを挟むのがおすすめです。

  • 「今のお話って、どう受け取ってほしいですか?」
  • 「率直な意見もあった方がいいですか?それとも、まずは理解をそろえたい感じですか?」

こう聞いてみると、相手が求めているものが少し見えます。
そのうえで、

  • 求められていれば意見を伝える
  • そうでなければ、「理解の確認」に集中する

という切り分けができるようになります。

聞いているのに、たまに攻撃的な反応をされるのはなぜでしょうか?

こちらとしては素直に聞いているつもりなのに、たまにきつい言葉を返されると、心が折れそうになりますよね。

その背景には、相手側の疲れや過去の経験が引き金になっていることも多いです。
たとえば、

  • 過去に同じような話をして否定された記憶がある
  • 今、とても追い込まれていて、余裕がない
  • 「分かってもらえないかもしれない」と身構えている

こんな状態だと、どんな言葉も棘付きで出てしまいます。

そんなときは、あなたも無理に完璧な聞き方を目指さなくて大丈夫です。

  • 自分の表情と声のトーンを少しだけ柔らかくしてみる
  • 「今、だいぶつらそうに聞こえる」と気持ちに触れる一言を添える
  • 相手の棘をそのまま飲み込まず、「今日はここまでにしようか」と距離を取る

こうした小さな調整の中で、自分を守りながら、できる範囲で寄り添うことが大切だと思います。

オンライン会議やチャットでも、このあたりのコツは使えますか?

もちろん使えます。
むしろ、画面越しだからこそ「言葉の選び方」がより重要になる場面が増えます。

オンラインやチャットでは、

  • 相槌が見えづらい
  • 表情や空気感が伝わりにくい

というハンデがあります。
だからこそ、こんな工夫が効きます。

  • 相手の発言の要約をチャットに一行で残す
  • 「今の話、こういうことだと受け取りました」と文字で確認する
  • 返事を急がず、「少し考えてから返すね」と宣言してから時間を取る

これだけでも、「ちゃんと聞いてくれている」という印象を、画面越しでも伝えやすくなります。

まとめと、明日から一つだけ試してみること

ここまで、かなりじっくりと「聞いているつもり」が伝わらない理由を見てきました。
最後に、要点を整理してから、実際に選ぶべき「一つの行動」を決めていきましょう。

今日扱った3つの会話グセ

まず、この記事で扱った3つのクセを振り返ります。

  • クセ1:話を被せてしまう
    共感や焦りから、相手の話の途中で口を開いてしまうパターン。
    相手の中では「話を奪われた」「最後まで聞いてもらえなかった」感覚が残りやすい。
  • クセ2:すぐアドバイスしてしまう
    役に立ちたい善意から、感情の受け止めより先に解決策を差し出してしまうパターン。
    相手の中では、「責められている」「否定された」と変換されることがある。
  • クセ3:いつの間にか自分の話にすり替えてしまう
    共感のつもりで自分の経験を話し始め、気づくと会話の主役が入れ替わっているパターン。
    相手の中には、「自分の話をしたつもりが、聞き役になっていた」という疲れが残る。

どれも、根っこには「ちゃんと関わろうとしている」気持ちがあるからこそのクセです。
だからこそ、責める対象ではなく、少し整えれば強みに変わる素材だと考えてもらえたらと思います。

「全部やる」はいったん忘れていい

ここまで読んで、「3つとも当てはまりそうで、正直ちょっと落ち込んだ」と感じていたら、いったん深呼吸しましょう。

大丈夫です。
この記事は、完璧な聞き上手になるためのチェックリストではありません。

そうではなく、
「自分の聞き方を、ほんの少しだけ調律するための材料」として使ってもらえたら十分です。

全部を一気に変えようとすると、どこかで反動が来ます。
だから、ここから先は「一つだけ選ぶ」モードに切り替えていきます。

選ぶ基準:どのクセから直すと、自分も相手も楽になりそうか

最後に、どのクセから手をつけるかを決めるための基準を箇条書きで出しておきます。

次の中から、一番ピンとくるものを一つだけ選んでみてください。

  • 会話のあと、「あ、今ちょっと話を奪ったかも」と一番よく後悔する
    まずは「話を被せるクセ」をゆるめるところから
  • 相談されたあと、「余計なことまで言いすぎたかな」と反省することが多い
    「アドバイスの前に一言、感情に触れる」を習慣化するところから
  • 気づいたら自分のエピソードを長く話していて、相手の反応が薄くなることがある
    「経験談は短く」「最後に相手へ問いを返す」を意識するところから
  • 沈黙が怖くて、とにかく何かしゃべってしまう
    「3秒待つ」練習をひとつだけ取り入れてみるところから
  • そもそも、自分がどのタイプかよく分からない
    チェック表の中で、一番引っかかった項目を1つだけ意識するところから

どれを選んでもかまいません。
大事なのは、今日この記事を読んだあなたが、「明日の会話でこれを一回だけ試してみよう」と決められるかどうかです。

最後に一つ、ぼくから静かな願いを添えるとしたらこんな感じです。

人の話を聞こうとする人は、それだけで希少な存在です。
そのうえで、ほんの少しだけクセを整えていくと、あなたの周りには「この人には話しやすい」という空気が、ゆっくりと積もっていきます。

ここまで読んでくれたあなたなら、その変化まではきっと辿り着ける。
そう信じて、この記事を閉じてもらえたらうれしいです。

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