「仕事がしんどい。」
その言葉が、いちばん正確なのに、いちばん説明しづらい。
朝、目が覚めた瞬間から胸が重い。
スマホの通知を見るだけで、体の奥がざわつく。
PCを開く手が止まって、何もしていないのに疲れている気がする。
それでも会社に行ってしまえば、笑って会話はできる。
最低限はこなせる。外から見たら普通。
だから余計に、こう思ってしまう。
「甘えなんじゃないか」
「気合が足りないだけかも」
「自分だけ弱いのかもしれない」
でも、ここでひとつ逆張りを置きます。
仕事がしんどいのは、根性不足ではありません。
心が弱いからでもありません。
多くの場合、脳が危険を検知して、防衛モードに入っているだけです。
しんどさは、サボりの証拠ではなく、信号です。
赤信号が出ているのに「もっと踏め」と言われたら、車が壊れます。
人も同じで、信号の読み方を知らないまま押し続けると、回復に時間がかかります。
この記事では、仕事がしんどいと感じるときに心の中で何が起きているのかを、心理メカニズムとして分解していきます。
読み終わるころには、少なくともこの3つが手に入ります。
・「しんどい」の正体が言語化できる
・自分を責めるループから一度抜けられる
・対処の方向性(休む/減らす/変える/頼る)が選べる
まずは土台から整えます。
目次
仕事がしんどいと感じる時、心の中で起きていること
結論から言うと、仕事がしんどい時に起きているのはこれです。
脳が「仕事=危険/損失」と判断し、回避モードに入っている。
回避モードに入ると、本人の意志とは別に、次のような反応が出ます。
・集中できない
・着手できない(先延ばし)
・イライラする
・涙が出そうになる
・無気力になる
・やたら眠い/逆に眠れない
・「もう無理かも」という言葉が増える
ここで重要なのは、これが怠けではないということです。
むしろ、脳が必死に自分を守ろうとしている反応です。
しんどさを根性で押し切ろうとすると、短期的には動けても、
長期的にはさらに「危険だ」と学習して、しんどさが強化されやすくなります。
だから最初にやるべきことは、
「自分が弱いせいだ」という解釈をいったん降ろすことです。
しんどさは、あなたの価値とは別のところで起きています。
次は、そのしんどさを作るメカニズムの中身を分解していきます。
心理メカニズム1|コントロール感の喪失(やっても終わらない感)
仕事がしんどい原因として、かなり多いのがこれです。
「自分の手で状況を動かせている感覚」が消えている。
コントロール感がある時、人は頑張れます。
疲れていても「ここまでやれば終わる」が見えるからです。
でも、コントロール感が消えると、同じ仕事量でもしんどさが跳ね上がります。
なぜなら、脳はこう判断するからです。
「終わりが見えない=危険」
「何をしても追いつかない=損失」
「努力が報われない=無意味」
たとえば、こういう状態です。
・タスクが増え続けて終わらない
・優先順位が毎日変わる
・上司や顧客の要求が曖昧で、完成条件がない
・「とりあえず」で仕事が積み上がる
・やっても評価されない/誰も見ていない
・急ぎ案件が割り込んで、計画が崩れる
これが続くと、人は自分を責めます。
「自分の段取りが悪い」
「能力が足りない」
「要領が悪い」
でも実際は、あなたの能力ではなく、仕事の設計が終わらない構造になっていることが多いです。
終わらない構造に置かれたら、誰でもしんどくなります。
ここでの対処のポイントは、「頑張る」ではなく「終わりを作る」ことです。
今日できるミニアクション(コントロール感を戻す)
まずは1つだけでいいので、終わり条件を決めます。
・「今日はここまででOK」を決める
・「この仕事は70点で提出する」を決める
・「完成条件」を先に確認する(何が揃えば完了か)
・「やらないこと」を1つ決める(捨てる)
終わりができると、脳は回避モードから少し戻ります。
戻ると、体感のしんどさが下がります。
次の章では、メカニズム2として
「評価不安(ミスが怖い/否定が怖い)」を扱います。
怖さが強いタイプは、努力しても動けなくなるので、ここを言語化するとかなり楽になります。
心理メカニズム2|評価不安(ミスが怖い/否定が怖い)
「仕事がしんどい」の正体が、タスク量ではなく怖さになっているケースがあります。
たとえば、こういう感覚です。
・ミスしたら終わる気がする
・怒られるのが怖い
・否定されたら立ち直れない気がする
・レビューが近づくほど息が浅くなる
・提出前に何度も見直して、結局進まない
読者の不安の原語は、だいたいこれです。
「失敗したらどうしよう」
「自分が無能だと思われるのが怖い」
このタイプのしんどさは、頑張るほど悪化しやすいです。
なぜなら、脳の中で「仕事=危険」がどんどん強化されるからです。
ポイントは、怖さの正体が現実の危険ではなく、
「評価=自分の価値」という誤結合になっていることが多い点です。
評価は、あくまで成果物へのフィードバックです。
人格への判定ではありません。
でも、真面目な人ほど、ここが結びついてしまう。
だから、対処はこうなります。
今日できるミニアクション(評価不安を現実に戻す)
1)失敗の許容ラインを先に決める
「ここはミスっても致命傷じゃない」を一つ決めます。
完璧を狙うと、手が止まります。
2)確認ポイントを3つに絞る
見直しを無限にすると不安が増えます。
確認項目を3つだけにする(誤字、数字、結論)など。
3)提出前に「意図」を1行添える
「この資料は◯◯を伝えるために作りました」
意図があると、評価が人格攻撃に感じにくくなります。
怖さは、消すものではなく管理するものです。
怖さが強い人ほど、管理が上手くなると急に楽になります。
心理メカニズム3|役割過多(いい人・調整役・なんでも屋)
仕事がしんどいのに、理由を説明しにくい。
それは「仕事量」よりも「役割」が重すぎる場合があります。
・頼まれると断れない
・いつも調整役に回る
・雑用も急ぎ案件も自分に来る
・トラブルの火消し係になっている
・なぜか最後に押し付けても大丈夫な人扱いされる
このタイプの不安の原語は、こうです。
「結局、自分がやるしかない」
「断ったら嫌われそう」
役割過多のしんどさは、タスクの数というより、
「自分の時間が他人に侵食され続ける感じ」に近いです。
ここで大事なのは、あなたが弱いから押し付けられるのではなく、
職場が押し付けても回る構造を学習してしまっていることです。
だから必要なのは、気合ではなく境界線です。
(10記事の「舐められやすい人」テーマと接続します)
今日できるミニアクション(役割過多を減らす)
1)即答しない
「確認してから返します」を常備します。
その一呼吸で、役割の固定が弱まります。
2)優先順位を相手に返す
「今AとBをやっているのですが、これを入れるならどれを後ろにしますか?」
これだけでなんでも屋ポジションが崩れます。
3)できる範囲を明確化する
「ここまではやれますが、ここからは担当外です」
全部を断らなくていい。線を引くのが目的です。
心理メカニズム4|感情労働の過多(作り笑い・気遣い・謝罪の消耗)
「仕事は回っているのに、異様に疲れる」
このタイプの原因が、感情労働の過多です。
感情労働は、ざっくり言うと
感じていないのに、感じているふりをする仕事です。
・ずっと愛想よくする
・怒っていないふりをする
・不快を飲み込む
・空気を壊さないように笑う
・謝る必要がないのに先に謝る
・相手の機嫌を読んで調整する
不安の原語はこれです。
「いつも気を張っていて、家に帰ると何もできない」
これは、性格の問題ではありません。
消耗の仕組みです。
言葉の仕事や人の相手をする仕事ほど、ここが大きくなります。
今日できるミニアクション(感情を節約する)
1)感情を使う場面を減らす(定型化する)
謝罪やクッション言葉をテンプレにします。
「承知しました」「確認します」「共有ありがとうございます」など。
2)表情を100点にしない
60点で十分です。
ずっと笑顔をやめるだけで回復します。
3)帰宅後の回復儀式を1つ固定する
シャワー、白湯、照明を落とす、5分横になる。
感情労働は「回復の儀式」で戻りが早いです。
心理メカニズム5|価値観の不一致(やりたくないのにやっている)
やる気が出ない。集中できない。
そのとき、単に怠いのではなく
心が「これは本当はやりたくない」と拒否している場合があります。
・自分の大事にしたいことと逆の仕事をしている
・嘘っぽいことを言う必要がある
・誰かを傷つける側に回っている気がする
・成果が誰のためか分からない
・意味が感じられない
不安の原語はこうです。
「このまま続けていいのか分からない」
価値観の不一致は、気合でどうにかしようとすると摩耗します。
だから対処は「意味づけ」か「配置」の調整になります。
今日できるミニアクション(価値観の再接続)
1)この仕事の意味を一段だけずらす
たとえば「上司のため」ではなく
「将来の自分の選択肢を増やすため」と置き換える。
2)嫌な要素を部分に分解する
仕事全部が嫌ではなく、
会議が嫌/この相手が嫌/この工程が嫌、のように切り分けます。
切り分けると、対策が立ちます。
3)小さな転向の選択肢をメモする
異動、担当変更、業務範囲の調整、転職。
今すぐやらなくていい。選択肢を存在させるだけで楽になります。
心理メカニズム6|回復不足(睡眠・栄養・休息が足りない)
これは軽視されがちですが、かなり強いです。
回復が足りないと、脳はネガティブ認知に寄ります。
同じ仕事でも、しんどく感じやすくなる。
不安が増える。イライラする。涙が出やすい。
不安の原語は、こんな感じです。
「前はできたのに、今は無理」
「休んでも疲れが抜けない」
ここで大事なのは、
心が弱いのではなく、身体が回復していないだけ、という可能性です。
今日できるミニアクション(回復を最優先に戻す)
1)睡眠を先に取り戻す
まずは「寝る時刻」ではなく「起きる時刻」を固定します。
睡眠はリズムで戻ります。
2)休む日をルール化する
疲れてから休むのではなく、先に休みを入れます。
(8記事の「燃え尽き」テーマと相性が良い部分です)
3)回復の最低ラインを決める
「これだけやれば今日は合格」
食事、入浴、5分横になる、だけでもいい。
心理メカニズム7|孤立(相談できない/頼れない)
最後に、見落とされやすいけれど強いのが孤立です。
・弱音を吐けない
・迷惑をかけたくない
・説明する気力がない
・相談しても分かってもらえない気がする
・そもそも誰に言えばいいか分からない
不安の原語は、これです。
「誰にも言えない」
「一人で抱えるしかない」
孤立は、しんどさを増幅します。
理由は単純で、脳が危険を一人で処理している状態になるからです。
回避モードが長引きます。
今日できるミニアクション(孤立をほどく)
1)相談先を書くだけでいい
送らなくていいです。
「誰に」「何を」だけメモします。
2)一人に全部頼らない
同僚、友人、家族、専門家。
小分けでOKです。重さを分散させます。
3)言語化が難しいなら症状で話す
「眠れない」「朝がつらい」「動悸がする」
気持ちの説明より、症状の方が伝わります。
ここまでのまとめ
仕事がしんどいと感じるとき、心の中ではだいたい
「危険検知→回避モード」が起きています。
その原因は、主にこの7つに分解できます。
コントロール感の喪失/評価不安/役割過多/感情労働/価値観の不一致/回復不足/孤立
次の章では、この7つのうち
「あなたのしんどさはどれが強いか」を見つけるために、
セルフチェック(タイプ診断)を作ります。
そのあと、対処法を「順番」で整理します。
(回復→コントロール→境界線→意味→環境の順が基本です)
あなたの「しんどさ」はどのタイプ?セルフチェックで整理する
ここまで読んで、「たぶんこれかも」と思うものがあっても、
しんどい時ほど頭の中は散らかります。
だから一度、軽く分類します。
診断というより、整理のためのチェックです。
当てはまるものに「はい」をつけてください。
一番「はい」が多いタイプが、今のあなたの中心に近いです。
A:終わりが見えない型(コントロール感の喪失)
・やっても仕事が終わる気がしない
・優先順位がコロコロ変わる
・完成条件が曖昧で、いつまでやればいいか分からない
・急ぎ案件が割り込み続けて計画が崩れる
・タスクの全体像が見えないほど増えている
B:怖くて動けない型(評価不安)
・ミスが怖くて着手できない
・提出前の見直しが止まらない
・注意や指摘が頭から離れない
・「無能だと思われたら終わり」と感じる
・評価の場面(報告、レビュー)が近づくと体が重い
C:人に削られる型(役割過多/感情労働)
・頼まれると断れない
・調整役や火消し役になりがち
・会話や気遣いのあと、どっと疲れる
・作り笑い、謝罪、空気読みが多い
・自分の仕事が後回しになりがち
D:体が先に限界型(回復不足)
・寝ても疲れが抜けない
・朝が特につらい(起きた瞬間から重い)
・集中力が続かない、ミスが増えた
・食欲や胃腸の調子が落ちている
・休日も回復しきらず、ずっとだるい
E:意味が消えてる型(価値観の不一致)
・仕事の意味が感じられない
・自分の大事にしたいこととズレている
・「このまま続けていいのか」が頻繁に浮かぶ
・やる気が出ないのではなく、心が拒否している
・達成しても虚しい
F:誰にも言えない型(孤立)
・相談したいのに、誰にも言えない
・説明する気力がない
・迷惑をかけたくなくて抱える
・理解されない気がして黙る
・ひとりで考えるほど不安が増える
ここまでできたら、もう十分前進です。
しんどさの正体が「自分の弱さ」ではなく、
どのメカニズムが強いかに変わったからです。
次は、ここからの対処を「順番」で整理します。
順番を間違えると、頑張っても余計にしんどくなるので、ここが大事です。
仕事がしんどい時の対処は「順番」がある(優先順位の設計)
しんどさを抜けるために必要なのは、根性ではなく順番です。
順番がズレると、正しい対処でも効きません。
基本の優先順位はこうです。
優先順位1:回復(身体)
優先順位2:コントロール(終わりと範囲)
優先順位3:境界線(減らす/断る/任せる)
優先順位4:意味(価値観の再接続)
優先順位5:環境(配置を変える/相談する/移る)
理由を簡単に言うとこうです。
・回復が足りない状態で、意味を考えるとさらに暗くなる
・コントロールがない状態で、努力すると燃え尽きる
・境界線がない状態で、習慣や改善を足しても潰れる
・意味は体力が戻ってからの方が見えやすい
・環境を変える判断は、最低限の回復があった方が精度が上がる
ここからは、タイプ別に「最初に触る場所」を置きます。
全部やろうとしないでください。最初の一点だけで十分です。
A:終わりが見えない型
・今日の終わり条件を1つ決める
・「後ろにするもの」を1つ決める(全部は無理なので)
B:怖くて動けない型
・確認ポイントを3つに絞る
・60点提出を許可する(怖さの管理)
C:人に削られる型
・即答しない(確認してから返す)
・優先順位を相手に返す(どれを後ろにするか聞く)
D:体が先に限界型
・睡眠の起きる時刻だけ固定する
・帰宅後の回復儀式を1つ固定する
E:意味が消えてる型
・嫌な要素を部分に分解する(全部が嫌、をやめる)
・小さな転向の選択肢をメモする(異動、担当変更など)
F:誰にも言えない型
・相談先を1つだけ書く(送らなくていい)
・気持ちではなく症状で話す準備をする
今日できるミニアクション(3つだけ)
最後に、今日できる一歩を3つに絞ります。
しんどい時ほど、少ないほうが効きます。
1)「終わり条件」を1つ決める
例:今日はここまででOK/この資料は70点で提出
2)「やらないこと」を1つ決める
例:今日は追加対応しない/返信は明日の朝
3)「相談先」を1つだけ書く
例:同僚/友人/家族/産業医/相談窓口
(送らなくていい。存在させるだけでいい)
受診や相談を優先したほうがいい危険サイン
ここまでの内容は「対処で回復できるしんどさ」を前提にしています。
ただ、しんどさの中には我慢でどうにかする領域ではないものもあります。
先に言います。
もし次のサインが強く出ているなら、改善テクよりも「相談や受診」を優先したほうが安全です。
あなたの努力不足ではありません。対応のレイヤーが違うだけです。
体のサイン(無視しないほうがいい)
・眠れない日が続く、または寝ても回復しない状態が続く
・食欲が落ちる、胃腸の不調が続く
・出勤前に動悸、息苦しさ、吐き気などが出る
・涙が止まらない/感情の波が激しくなる
・集中力の低下やミスが急増し、日常生活にも支障が出る
心のサイン(危険度が上がる)
・「仕事に行くくらいなら消えてしまいたい」など極端な考えが浮かぶ
・何をしても楽しく感じない状態が続く
・人と話す気力が出ず、生活が縮む
・休日も回復せず、月単位で悪化している感覚がある
ここまで当てはまる場合、最優先は「休むこと」か「誰かに繋がること」です。
相談先は、いきなり完璧に選ばなくて大丈夫です。
現実的な相談先の候補
・会社の産業医/人事(制度の案内含む)
・心療内科/メンタルクリニック(睡眠・体調の相談も含む)
・自治体の相談窓口
・信頼できる家族や友人(症状ベースで短く伝える)
言語化が難しいときは、気持ちより症状で話すほうが伝わります。
「眠れない」「朝が特につらい」「動悸がする」
この一言だけでも十分、助けの入口になります。
FAQ|よくある質問
Q1:仕事がしんどいのに理由が分かりません
A:理由が分からないのは普通です。しんどさは「出来事」ではなく「反応」として出ることがあります。
まずはセルフチェックでタイプを一つ決めてください。原因を一気に特定しようとせず、最初の一点(回復/終わり条件/境界線)から触るほうが改善します。
Q2:転職すべきか、休むべきか迷います
A:迷っている時点で、脳は回避モードに入っています。
原則は「回復が先」です。回復が足りないと判断精度が落ちます。
最低限の回復(睡眠・食事・休息)を整えた上で、選択肢(異動、業務調整、転職)を並べると、判断が現実に戻ります。
Q3:上司に相談できません
A:相談は上司だけが窓口ではありません。
産業医、人事、信頼できる同僚、家族、外部相談など「複線」を作ってください。
また、感情を説明しようとせず、症状と事実で短く伝えると通りやすいです。
例:「最近眠れず、朝がつらいです。業務量の調整について相談したいです。」
Q4:休んでも回復しません
A:休み方が回復になっていない可能性があります。
スマホや動画で埋め続けると、脳は休まりません。
まずは睡眠のリズム固定(起きる時刻)と、回復儀式を一つ(入浴、白湯、照明を落とす、5分横になる)から始めてください。
それでも改善が弱い場合は、受診や相談を選択肢に入れてください。
Q5:毎朝しんどいです
A:朝のしんどさは「回復不足」か「危険検知」のどちらかが強いことが多いです。
睡眠の質、仕事の終わり条件、評価不安、役割過多を疑ってください。
朝が特につらく、動悸や吐き気など身体症状がある場合は、早めに相談先へ繋がるほうが安全です。
まとめ、しんどさは心の故障ではなく信号
仕事がしんどいと感じるとき、心の中では
「危険検知 → 回避モード」が起きています。
それは怠けではなく、防衛反応です。
しんどさの原因は、主にこの7つに分解できます。
・コントロール感の喪失(終わりが見えない)
・評価不安(ミスが怖い/否定が怖い)
・役割過多(いい人・調整役・なんでも屋)
・感情労働(作り笑い・気遣い・謝罪の消耗)
・価値観の不一致(意味が消えている)
・回復不足(睡眠・栄養・休息が足りない)
・孤立(相談できない/頼れない)
そして対処は、根性ではなく順番です。
回復 → コントロール → 境界線 → 意味 → 環境
この順に触れるほど、しんどさはほどけやすくなります。
最後に、今日できる一歩をもう一度だけ置きます。
・終わり条件を1つ決める
・やらないことを1つ決める
・相談先を1つだけ書く(送らなくていい)
あなたのしんどさは、どのメカニズムが一番強そうですか。
そこが分かれば、回復への道筋は必ず作れます。





