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会社を辞めたいと思いながら、退職届のテンプレだけがスマホにたまっていく夜ってありますよね。机の上には冷めた飲み物、通知だけが静かに光っていて、心のほうが先に限界に近づいている。そんなとき、選択肢が「辞める」か「我慢する」かの二つだけに見えてしまうと、どちらを選んでも自分を責めやすくなります。
ぼくはそこで、一度だけ考え方の順番を入れ替えてみるのがいいと思っています。退職届より前に、「どこで、どれくらいのコストで暮らすか」を整える。先に引っ越しを考えるという選択肢です。
先に環境と固定費を整えておくと、仮に退職まで踏み切らなくても、呼吸できるスペースが少しずつ戻ってきます。逆に、勢いで退職したあとに住む場所とお金のことを考え始めると、「思っていたより現実が厳しい」と感じてしまいやすい。
この記事では、会社を辞めたいと思ったときに、退職より先に引っ越しを考えていい理由と、そのための準備ステップをまとめます。あなたが「勢いの退職か、我慢か」ではなく、もう少し静かな第三の選択肢を持てるように、順番を一緒に整えていきますね。
目次
結論と前提整理:退職より先に引っ越しを考えてもいいのか
まず結論から言うと、状況によっては退職より先に引っ越しを考えても大丈夫ですし、そのほうが撤退戦が楽になるケースもあります。
たとえば、今の部屋が会社に合わせて選んだ間取りと家賃で、通勤のためだけにそこに暮らしているような感覚になっているとき。家賃が手取りの3分の1を超えていて、残業続きでほとんど部屋を使いこなせていないとき。そんな場合は、仕事を続けるにしても辞めるにしても、最初に見直すべきは「居場所」と「固定費」です。
一方で、貯金が極端に少ない、体調がすでに崩れていて引っ越しどころではないなど、先に整えるべき安全ラインがある人もいます。誰にでも引っ越しを勧めたいわけではなくて、「変える順番を少しだけ整理したい人」に向けて話しています。
ここから先は、いきなり退職か我慢かを決めるのではなく、「本当に困っているものは何か」を一つずつ見ていきます。そのうえで、自分が引っ越しを先に考えたほうが楽になる側なのかどうか、一緒に確かめていきましょう。
会社を辞めたいときに本当に困るのはお金と居場所
会社を辞めたいと感じるとき、表向きの理由は仕事の内容や上司、評価制度だったりします。でも、心の奥では別の怖さも同時に動いていることが多いです。
一つは、お金の怖さです。毎月の家賃と光熱費、通信費、食費。クレジットカードの引き落とし日。これらが支払えなくなるかもしれない未来を想像すると、「辞めたい」気持ちにブレーキがかかります。特に、家賃が収入に対して重めの設定になっていると、「退職したら一気に詰むかもしれない」という不安が膨らみます。
もう一つは、居場所の問題です。今の部屋が、通勤と会社のためだけに存在しているように感じるとき。家にいても心が休まらず、休日ですら仕事のことを思い出してしまうとき。本来は守られるはずの部屋が、職場の延長のようになってしまうと、心の逃げ場がなくなります。
仕事そのものと戦う前に、こうした「暮らしの設計」がすでに限界を迎えていることも多いです。だからこそ、退職を決める前に、「どこで、どんな負担で暮らすか」を見直す価値があります。少し遠回りに見えますが、長い目で見ると、ここを整えた人ほど再スタートがしやすくなります。
退職より先に引っ越しを考えてもいい3つの理由
では、なぜ退職より先に引っ越しを考えてもいいのか。理由を三つに整理します。
理由1 環境ストレスを減らすだけで回復力が戻るから
毎朝の満員電車や渋滞、職場の近くに張り付いているような生活リズムは、それだけでじわじわ体力と気力を削ります。家に帰ってもオフィスの近くの風景が窓の外にあって、休日も会社の人によく出くわすエリアだと、頭が完全にオフになりにくいです。
通勤時間が少し長くなっても、静かで自分のペースを守りやすい場所に住むだけで、眠りの質や朝起きたときの感覚が変わることがあります。もちろん人によって正解は違いますが、「会社に近い=楽」とは限らないのが現実です。
環境ストレスが少し減るだけで、辞めるかどうかの判断も落ち着いてできるようになっていきます。心がすり減ったまま決断するより、少し整った状態で考えたほうが、未来の自分を守りやすいはずです。
理由2 家賃と固定費を下げると退職後のハードルが下がるから
退職を迷うとき、一番シンプルな不安は「お金が足りなくなるのでは」というものだと思います。この不安は、収入を増やすか支出を下げるかでしか軽くなりません。
今の家賃が重いと感じている場合、引っ越しで家賃を1万円でも2万円でも下げられれば、退職後に必要な貯金額のラインも下がります。固定費が下がると、会社を辞めたあとに焦って転職先を決めなくても済む期間が伸びます。
ざっくりしたイメージでいうと、家賃を1万円下げると、年間で12万円分の余白が生まれます。2万円なら24万円です。貯金が100万円だったとしても、固定費の設計が軽い人と重い人では、退職後の自由度がかなり変わります。
ここで、一度数字のイメージを持ってもらうために、簡単な表にしてみます。
現在の暮らしと、家賃を下げた場合のざっくり比較
| 項目 | 今のままの暮らし | 家賃一万円ダウン | 家賃二万円ダウン |
|---|---|---|---|
| 家賃 | 7万円 | 6万円 | 5万円 |
| 年間の家賃合計 | 84万円 | 72万円 | 60万円 |
| 年間で増える余白 | 0円 | 12万円 | 24万円 |
| 退職後に安心できる期間感 | 数か月で焦りやすい | 少し長く粘れる感覚 | 心の余裕がさらに増える |
これはあくまでイメージですが、「家賃をいくら下げられるか」によって、退職後の息継ぎの長さが変わることが分かります。ここが見えてくると、引っ越しを先に検討しておく意味が少し掴みやすくなってきます。
理由3 次の仕事を探しやすい場所に移動しておけるから
退職を考えるとき、多くの人は「今の会社を出たあとにどうするか」で悩みます。次の仕事のあてが全く無い状態で辞めるのは怖い。でも、働きながら転職活動を続ける体力ももう残っていない。そんな行き止まりのような感覚になることが多いです。
ここで、住む場所のほうを先に動かしておくと、「次の仕事を探しやすいエリア」に身を置けます。通勤圏内で求人が多い街や、リモートワークに向いた環境の整ったエリアなど、自分が次に歩きたい方向へ先に近づいておくイメージです。
今の会社に通いながらでも、距離や時間のバランスを調整すれば、次の選択肢を増やせるエリアに移ることは可能なケースがあります。仕事を一度手放す前に、足場を少しだけ動かしておく。この発想があるだけで、選べるカードが増えます。
自分は引っ越しを先にすべきか確かめるチェックリスト
ここまで読んで、少し頭の中が整理されてきたかもしれません。ただ、全員が全員、退職より先に引っ越したほうがいいわけではないはずです。そこで、一度自分の状況を整理するためのチェックを挟みます。
当てはまる項目がいくつあるか、指で数えながら読んでみてください。
引っ越しを先に考えるかどうかのチェック表
| チェック項目 | 当てはまるか |
|---|---|
| 通勤時間や通勤のストレスで、家に着くころには何もする気力が残っていないことが多い | |
| 今の家賃が、手取り収入の3分の1を明らかに超えている | |
| 退職後3〜6か月分くらいなら、なんとか生活費を貯金でまかなえそうだ | |
| 今の部屋にいると、休日でも仕事のことばかり思い出して心がざわつく | |
| 次に働きたいイメージの仕事やエリアが、今の会社とは別方向にありそうだ | |
| 実家に戻ることも選択肢にはあるが、できれば一人暮らしも維持したいと感じている | |
| 引っ越しを考えるとお金や手間が不安になる一方で、環境を変えたら楽になりそうという感覚もある |
ざっくりした目安として、以下のように考えてみてください。
7項目中4つ以上当てはまる人
環境ストレスと固定費の負担がかなり大きく、今のままでは退職を決めるにしても決めないにしても、心身の消耗が続きやすい状態です。退職をいったん保留にしてでも、家賃と環境を軽くする引っ越し候補を具体化しておく意味が大きいゾーンです。ここまで読みながら、自分のことかもしれないと感じているなら、相場を見るところまでは進んでしまっても良いと思います。
2〜3個当てはまる人
今すぐ引っ越しや退職に動く必要はないけれど、このままずっと同じ生活を続けるのも苦しい、という中間のラインです。半年から一年くらいのスパンで、どこに住みたいか、どれくらいの家賃で暮らしたいかを考えながら、情報収集や軽い見積もりチェックを進めると良いゾーンです。
1個以下しか当てはまらない人
今の部屋や固定費にそこまで大きな問題はなく、まず整えるべきなのは別の部分かもしれません。睡眠時間や働き方、小さな環境改善など、今の暮らしの中でできることを優先しつつ、退職を考えるときも引っ越しは急がなくて大丈夫なラインです。
どのパターンに近いとしても、ここで一度「自分は今どんな位置にいるか」を言葉にしておくと、この先の選択が少ししやすくなります。
引っ越し先の3つの方向性と、それぞれの意味
引っ越しを考え始めたとき、多くの人が最初につまずくのは「どこに住めばいいか分からない」というところです。そこで、選択肢を三つに絞って考えてみます。
1つ目は、実家や地元に近づく方向。
2つ目は、今と同じエリアで家賃だけ下げる方向。
3つ目は、次の仕事を見据えたエリアに移る方向です。
どれが正解という話ではなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。
実家や地元の近くに戻る場合、家賃負担を大きく下げられる可能性があります。生活費の多くを軽くできれば、退職後にじっくり休む期間を確保しやすくなります。ただし、地元に仕事がどれくらいあるか、家族との距離感がどんな形になるかは、事前にイメージしておく必要があります。
今と同じエリアで家賃を下げる場合、生活圏はあまり変えずに固定費だけを少し軽くできます。通い慣れたスーパーや病院などはそのまま使えますし、友人関係も維持しやすいです。一方で、職場との近さや街の空気感はあまり変わらないかもしれません。
次の仕事を見据えたエリアに移る場合は、転職や働き方の変化を前提にした引っ越しになります。求人が多い街や、リモートワークに適した環境が整ったエリアなど、自分のこれからの生き方に合いそうな場所を基準に考えます。この場合、引っ越しと転職活動をセットで計画するイメージになるので、準備のエネルギーは少し多めに必要です。
ここで大事なのは、どれか一つに完璧な正解があるわけではないことです。今の自分の体力と貯金、家族との距離感、仕事への気持ち。それらを全部乗せたときに、どの方向なら少しだけ肩の力を抜きやすいか。答えは人それぞれです。
引っ越し見積もりの3つの取り方と、その違い
方向性が少し見えてきたら、次に現実的な話として「引っ越しの見積もり」の取り方があります。ここで手間のかけ方を間違えると、準備だけで疲れてしまいがちなので、三つのやり方を比較してみます。
引っ越し見積もりの取り方を比べてみる
| 方法 | 特徴 | 手間と時間 | 料金のブレ幅 | 向いている人のイメージ |
|---|---|---|---|---|
| 一社ずつ自分で問い合わせる | 自分のペースで進められる | 電話や入力を何度も繰り返す必要 | 業者ごとに差が出やすい | 比較や交渉が苦にならず、自分で細かく決めたい人 |
| 引っ越し一括見積もりサービスを使う | 条件をまとめて複数社に送れる | フォーム入力は一度で済む | 複数社の差を一気に見られる | 一度で相場感を掴みたい人、時間と気力を節約したい人 |
| 会社指定の提携業者だけを使う | 手続きが簡単で迷わなくて済む | 手続きは少ない | 比較しないぶん割高になりやすい | 仕事の都合上選択肢が限られていて、会社都合を優先したい人 |
一社ずつ自分で問い合わせるやり方は、自由度が高い分、心身に余裕がある人向けです。電話や問い合わせフォームで同じ説明を何度もする必要があるので、仕事が忙しい時期や、メンタルがすり減っているタイミングではかなり重く感じます。
会社指定の提携業者だけを使うやり方は、迷わない代わりに、料金や条件の比較ができません。会社都合での転勤など、選択肢が元々少ない状況なら仕方ない部分もありますが、自分の意思で動く引っ越しなら、もう少しだけ視野を広げても良いところです。
引っ越し一括見積もりサービスは、条件の入力が一度で済み、複数社からの見積もりを一覧で比較できます。電話が来るのが不安な人もいると思うので、あとでQ&Aで触れますが、連絡手段や連絡時間帯をあらかじめ指定できるサービスもあります。
たとえば、提携業者数が多い比較サイトや一括見積もりサービス(ズバット引越し比較のようなタイプ)なら、一度条件を入れるだけで複数社から金額を出してもらえます。会社を辞めたいと感じているときは、ただでさえ心のバッテリーが減っています。できるだけ少ない手数で相場感を掴んで、「このくらいの費用なら動けそう」と見通しを持つこと。そのための道具として、一括見積もりサービスは相性が良いと感じています。
退職前にお金の見通しをざっくり立てておく
ここからは、少しだけ数字の話をします。細かい家計簿をつける必要まではありませんが、退職前にざっくりでいいので「どのくらいの期間なら安心して動けるか」を把握しておくことは大切です。
まず、今の生活で毎月いくら出ていっているかを書き出します。家賃、光熱費、通信費、食費、日用品、サブスク、ローンなど。完璧でなくて大丈夫なので、思いつくものをざっと並べて、合計を出してみます。
次に、引っ越しで家賃をどのくらい下げられそうか。さきほどの表のように、1万円下がると年間で12万円、2万円下がると24万円ぶんの余白が生まれます。そこに、退職後に想定する休みの期間をかけ合わせて、「このくらいなら持ちこたえられそう」というラインを探します。
最後に、引っ越しそのものにかかる費用の目安を知っておきます。ここで一括見積もりを使って、複数社の金額を軽く比較しておくと、「自分の荷物量と距離だと、このくらいが相場なんだな」という感覚が掴めます。あくまで準備の一環として、今すぐ申し込む前提ではなく、相場を覗いておくイメージです。
お金の話は、向き合うだけで心がざわつきやすいところです。でも、見えない不安を抱えたまま退職を考えるより、ざっくりでもいいから数字にしておいたほうが、自分を守りやすくなります。
退職と引っ越しの順番を変えるときの注意点とリスク
順番を入れ替えることには、当然メリットだけでなくリスクもあります。ここを無視して「引っ越せば何とかなる」とだけ思ってしまうと、あとで自分を追い詰めてしまいかねません。
まず、一番大きいのは「想定よりも早くお金が減る」リスクです。引っ越しには、敷金・礼金・仲介手数料・火災保険・引っ越し業者の費用など、思った以上に初期費用がかかります。家賃を下げるための引っ越しだったはずなのに、短期的には出費が増える、というギャップに驚く人も多いです。
それから、退職のタイミングが伸びたときの心の負担もあります。引っ越しを先に済ませれば、環境自体は少し楽になりますが、「ここまで準備したのに、まだ辞められていない」というモヤモヤが出てくることもあります。ここは、退職日をいつまでに決めるかをきっちり固定するのではなく、「この時期になったら改めて判断する」と中間地点を決めておくほうが楽です。
もう一つは、人間関係の変化です。職場の近くから離れると、同僚と飲みに行く回数が減ったり、出社のテンションが微妙に変わったりします。それが心地よい距離になる場合もあれば、「前より孤立した気がする」という寂しさにつながることもあります。
こうしたリスクを踏まえたうえで、ぼくからの提案はシンプルです。
- 引っ越し費用のざっくりした上限を決めておく
- 退職について考え直す「見直し日」をカレンダーに入れておく
- 引っ越し後に試したい働き方や生活習慣を、事前にメモしておく
この三つを先に用意しておけば、「なんとなく動く」ではなく、「自分で決めた条件の中で動いている」という感覚を持ちやすくなります。それだけでも、後悔のリスクはかなり減らせます。
会社を辞める前にやっておきたい引っ越し準備のチェック
ここまでで、「引っ越しを先に考えるのもありかもしれない」と感じ始めたなら、いきなり全部を決めなくても大丈夫です。まずは準備として、できることを一つずつ進めていきます。
ぼくがおすすめしたい流れを、ざっくり並べてみます。
- 物の仕分けを少しずつ始める
- 住みたいエリアや家賃の条件をメモに書き出す
- 引っ越し費用の相場を軽く覗いておく
- 貯金と固定費のバランスをざっくり見直す
特に1つ目の、物の仕分けは、今からでも静かに始められます。段ボールや収納ケースに、「絶対持っていく」「迷っている」「手放してもいいかも」とラベルを分けていくだけでも、頭の中の整理になります。
2つ目の条件の整理は、「通勤時間は最大何分まで」「家賃はこの範囲」「欲しい設備」などを書き出しておくことです。これがあると、不動産サイトで物件を見るときに、情報の洪水に飲まれにくくなります。
3つ目で、引っ越し一括見積もりサービスを使って相場を覗きます。荷物量や移動距離を入力して、複数社の金額を並べてみると、「このくらいなら現実的」「ここまでは無理そう」といった感覚が得られます。
この段階では、まだ退職日を決めなくてもかまいません。準備だけ先に進めておいて、タイミングが来たときに、自分のペースで決断できるようにしておく。そのための下ごしらえだと思ってください。
よくある不安と、その答え
ここからは、会社を辞めたいときに引っ越しを先に考える話をすると、よく出てくる質問をいくつか拾っていきます。
退職前に引っ越すのは無謀ではないですか
無謀かどうかは、貯金と固定費、体調の三つで決まります。貯金がほとんど無く、今の家賃を払うのもギリギリという状態なら、引っ越し費用を捻出する余力がないので、まずは支出の棚卸しや、今の暮らしの中でできる改善を優先したほうが安全です。
一方で、退職後3〜6か月分くらいの生活費を、貯金と失業給付などでなんとか確保できる見込みがあり、家賃を下げることでその期間を延ばせそうなら、引っ越しの検討は選択肢に入ります。引っ越すかどうかではなく、「どのラインを超えたら動いていいか」を先に決めておくのがポイントです。
貯金が少ない場合は、まず何から整えればいいですか
貯金が少ないときは、引っ越しを前提にする前に、出ていくお金の見直しを優先するのが現実的です。家賃以外にも、サブスクや保険、使っていないサービスがないかを確認して、毎月の出費を少しずつ削っていきます。
同時に、残業代や副収入で少しでも貯金を増やせるタイミングがないかも見ておきます。いきなり大きな金額を貯めようとすると心が折れやすいので、「まずは引っ越しの初期費用ぶん」「次に退職後一か月ぶん」といったように、区切って目安を作るのがおすすめです。
引っ越し一括見積もりサービスを使うと電話が何件も来そうで不安です
一括見積もりサービスを使うと、複数の業者から連絡が来る可能性があります。不安な場合は、申し込みの際に連絡方法や連絡希望時間帯を指定できるかを確認し、可能であればメールメインにしてもらう方法もあります。
また、見積もりを取る時点で、「まずはおおよその金額感を知りたいだけで、まだ業者を決める段階ではない」と伝えておくと、過度な営業連絡を避けやすくなります。連絡が多すぎて負担に感じたら、「今回は見送ります」と一言伝えてやりとりを区切ってしまって大丈夫です。
まだ退職を決めきれていない段階で見積もりを取ってもいいのでしょうか
退職を決める前に見積もりを取ること自体は、失礼にはあたりません。ただし、引っ越し時期があまりにもあいまいな段階だと、業者側も具体的な金額を出しにくくなります。
現実的には、「この時期からこの時期のどこかで引っ越すかもしれない」という範囲を伝えつつ、荷物量と距離をもとにした概算を出してもらうことになります。そのうえで、退職や転職の見通しが立ってきたタイミングで、改めて正式な見積もりをお願いする流れにするとスムーズです。
引っ越しをせずに今の部屋のまま整える方法はありますか
もちろんあります。引っ越しはエネルギーもお金も使うので、誰にとっても最初の選択肢というわけではありません。今の部屋のまま整える方法としては、以下のようなものがあります。
- ベッドやデスクの位置を変えて、仕事を思い出しにくい配置にする
- 仕事関連の物やパソコンを、目に入りにくい場所にまとめて収納する
- 照明の色やカーテンを変えて、夜の雰囲気を落ち着いたものにする
- 帰宅後一時間だけは、意識的に仕事の話をしない時間を作る
これらを試してみてもどうしても休まらない場合や、固定費の負担が重すぎる場合に、初めて「引っ越し」という選択肢を検討しても遅くはありません。
このサービス自体が自分に向いているか不安です
ズバット引越し比較など引っ越し一括見積もりのようなサービスは、「一気に相場を知りたい人」と相性が良い一方で、「少数の業者とじっくり話したい人」には向かないこともあります。メッセージでやりとりするのが苦にならない、料金の比較が苦手、忙しくて一社ずつ調べる余裕がない。そんな人には、強い味方になります。
逆に、電話対応そのものが強いストレスになる人、個別の相談をしながら決めたい人は、「まずは二〜三社だけに絞って問い合わせる」というやり方のほうが合うかもしれません。その場合でも、一度比較サイトで相場感だけ掴んでから、気になる会社だけに直接絞る、という使い方もあります。
最後に、選ぶ基準を整理する
ここまで読んでくれたあなたは、きっと何度も「もう辞めたい」と思いながら、それでも今まで踏みとどまってきた人だと思います。勢いで全てを投げ出すのではなく、ちゃんと考えようとしているその姿勢自体が、もう十分にすごいです。
最後に、今回の話を踏まえて、「今どんな選択をしやすいか」の基準を箇条書きで整理しておきます。自分がどこに近いか、静かに照らし合わせてみてください。
先に引っ越しを考えても良い状態
- 通勤や職場の環境ストレスが強く、家にいても心が休まらない日が続いている
- 家賃が重く、退職後の生活費の不安が大きい一方で、引っ越しで固定費を下げられそうな余地がある
- 退職後三〜六か月ぶんの生活費を、貯金などでなんとか確保できそうな見込みがある
- 次に働きたいエリアや暮らしたい場所のイメージが、ぼんやりとでも見えてきている
まず情報整理と小さな改善を優先したほうが良い状態
- 貯金がほとんどなく、引っ越し費用を捻出する余裕が現時点ではない
- 今の部屋の環境を変える余地がまだ多く残っている(配置替えや片付けなど)
- 退職後にどこで暮らしたいか、全くイメージが湧いていない
- 体調がすでに崩れていて、引っ越し準備そのものが大きな負担になりそう
まだ退職も引っ越しも決めなくて良い状態
- 仕事はきついが、家に帰ればなんとか休めている
- 家賃と生活費のバランスが現時点では極端に重くはない
- 転職活動や社内異動など、今の会社と距離を取りながら様子を見る手段がまだ残っている
どの状態に近くても、自分を責める必要はありません。大事なのは、「どんな順番で変えていくか」を決めてあげることです。
もし、ここまで読んで「自分は引っ越しを先に考えたほうが楽になりそうだ」と感じたなら、一度だけ相場を覗いてみるところまで進んでみても良いと思います。複数の引っ越し業者から見積もりを集めて比較できるサービスを使えば、手間をかけずに「このくらいの費用感なら動けそう」というラインが見えてきます。
そのうえで、今すぐ動くか、半年後にするか、もう少し準備するか。決めるのは、あなた自身です。この記事が、勢いだけではなく、自分の生活と心を守りながら一歩を選ぶための小さな手がかりになっていたらうれしいです。





