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ストイックになりたいなら やることより先にやめることを決めるのが一番速い

肩を少し前に傾けた女性が、夜のリビングでノートにやめたい習慣を書き出している。ノートパソコンの光とデスクライトが静かな決意を照らす。 A young woman leans over her notebook at night, listing habits to stop while her laptop and a warm desk lamp cast soft light on her focused face and quiet resolve.

ストイックになりたいときに、最初に決めるのは「やること」ではなく「やめること」です。

いきなり朝活を増やしたり、ジムを週何回も入れたり、新しい勉強を足していくと、最初はテンションで走れます。けれど、数日たった夜、仕事や学校から帰ってきて、椅子に沈み込んだままスマホを握りしめている自分に気づくことがありませんか。

そのたびに「自分は意志が弱い」「ストイックな人間にはなれない」と、胸の奥がじわっと重くなります。

ぼくは、そこまで自分を責めなくていいと思っています。
多くの場合、意志が弱いのではなく、ただ「やめる順番」と「削り方」が合っていないだけです。

この文章では、ストイックを根性論から切り離して、今の生活のままでもできる「やめることから決めるストイック」の始め方を、一緒に整理していきます。

読み終わったときに、自分をいじめるためではなく、自分を守るための静かなストイックさを、今日から一つずつ始められる状態を目指します。

この記事を書いた人
REI

REI

REI|のらクリエイター・のら主人公

・AI構文・検索最適化・感情設計に精通し、“言葉と構造”で時代を翻訳するクリエイターです。

Kindle著書発売中!『ミリアと仲良くなる方法: REIの魔導手帳に綴られた記録

ともしびの断章 Vol.1──火種を灯す言葉たち

・Webメディア運営14年目

・創作と成長が仕事で生きがい

・自信を積み上げる人生ゲーム

・モチベーションが基本満タンで利子があふれてます

・自由が大好き、ストイックが得意技

・世界中の大図書館を束ねたようなAIの進歩に日々触れ、検索・要約・比較を駆使して知を磨いています。

・AIを活用し、サクラや不透明なレビューを丁寧にチェック。あなたの選択が信頼と安心に包まれるよう、見えないところで整えています。

・I am a Japanese creator.

目次

ストイックは「何かを足す」より「何をやめるか」で決まる

夜、ベッドの上で天井を見ながら、「明日こそ早起きして、勉強して、運動もして…」と予定を詰め込む瞬間があります。あの時間は不思議と何でもできる気がして、紙の上の未来は完璧に整います。

でも、現実のぼくらは、朝になった瞬間にその計画を忘れたふりをして、アラームを止めて二度寝してしまうことがあるはずです。

ここでまず押さえたいのは、ストイックさは「足した量」では決まらないということです。
いくら予定を足しても、土台が同じままなら、上に積んだものは簡単に崩れてしまいます。

ストイックな人を思い浮かべると、早起き、トレーニング、読書、仕事、すべてをやり切る「全部盛り」の姿が浮かびがちです。
けれど、彼らの共通点をよく見ると、実は「やらないこと」がはっきりしていることのほうが多いです。

例えば、次のような感じです。

  • 夜のだらだらSNSスクロールをほとんどしない
  • 気乗りしない飲み会や通話には原則として参加しない
  • 作業中は通知や別タブを最小限にする
  • 疲れを誤魔化すためだけの買い食いを減らしている

つまり、ストイックな人ほど、「自分の時間と集中力を奪うもの」を先に削っています。
その結果として、空いたスペースに、運動や勉強や仕事が自然に入り込んでいるだけです。

ぼくらがつまずきやすいのは、ここを逆にしてしまうところです。
ストイックになろうとして、先に「やること」を足してしまう。
その状態で、今まで通り夜のスマホと、なんとなくの予定と、息抜きの食べ物がそのまま残っている。

こうなると、一日に詰め込まれた予定はすぐに溢れてしまいます。

だからこそ、ストイックになりたいときほど、最初に決めるべきなのは「何をやるか」ではなく「何をやめるか」です。
足す前に、引く。
盛る前に、減らす。

この順番を入れ替えるだけで、ストイックさの手触りはだいぶ変わります。

そしてもう一つ大事なのは、やめる対象を決めるときに、「自分を楽しませているもの全部」を敵に回さないことです。
好きな趣味や、大切な人との時間、心がほっとする習慣まで一気に削ろうとすると、反動が必ず来ます。

ぼくたちが狙いたいのは、次のような部分です。

  • 終わったあとに「やらなきゃよかったな」と後悔が残る行動
  • 頭ではやめたいと思っているのに、ついループしてしまう習慣
  • 本当に大事なことを先延ばしにしてしまうときに使っている逃げ道

ここに狙いを絞って、一つだけやめる。
それが、静かなストイックの入り口になります。

次の章では、今の自分の一日を一緒に眺めながら、「やめる候補」を洗い出していきます。

今の生活から「やめる候補」を全部洗い出すステップ

ストイックになろうとするとき、いきなり「これはやめる」と決めるのは、実はけっこう難しいです。
頭の中だけで考えると、あれもこれも悪者に見えてしまって、どこから手をつければいいか分からなくなります。

ここでは、一日の流れをゆっくりなぞりながら、「やめる候補」をざっくり全部出してしまいましょう。
あくまで候補なので、「絶対やめる」と決めなくて大丈夫です。

平日の24時間をゆるく線で描いてみる

まず、平日の代表的な一日を思い浮かべてみてください。
朝起きてから寝るまでを、ざっくり時間帯ごとに区切っていきます。

  • 起床〜家を出るまで
  • 通勤・通学中
  • 日中(仕事・授業の時間)
  • 帰宅途中
  • 帰宅後〜寝る準備まで
  • 布団に入ってから寝落ちするまで

ここで、細かい分単位まで管理する必要はありません。
大事なのは、「自分がどの時間帯に、どんな行動をしているか」をざっくり見えるようにすることです。

頭の中でもいいですし、紙やスマホのメモに書いてもいいです。
例えば、こんな感じです。

  • 起床〜家を出るまで:アラームを止めて二度寝→ギリギリで起きて支度→バタバタ家を出る
  • 通勤中:SNS、動画アプリ、音楽
  • 日中:仕事、メール、チャット
  • 帰宅途中:またSNS、ゲーム
  • 帰宅後:コンビニに寄って甘いもの→テレビか動画を流してスマホを触る→気づいたら夜
  • 布団の中:スマホで動画、SNS、気づいたら寝落ち

こうやって書き出してみると、「思った以上にスマホに時間を吸われているな」「夜のコンビニがセットになっているな」など、なんとなくパターンが見えてきます。

ここで大事なのは、自分を責めないことです。
これはあくまで現状の地図を描いているだけで、裁判をしているわけではありません。

お金・時間・エネルギーを奪っている行動を書き出す

次に、さっきのタイムラインの中から、「これはお金・時間・エネルギーをかなり持っていっているな」と感じる行動を丸で囲んでいきます。

  • コンビニでのなんとなくの買い物
  • 寝る前の動画・SNS
  • 移動中のゲーム
  • 気乗りしない飲み会や通話
  • 無目的なネット徘徊

「これをやめれば、その分何かに使えそうだな」と思うものを、候補としてメモしてみてください。
この段階では、好きか嫌いか、良いか悪いかは置いておきます。

ぼく自身も、昔は仕事帰りに毎回コンビニに寄っていました。
一日の終わりに、甘いものやお菓子を買うことで、「今日もよく頑張った」という感覚を手に入れたかったからです。

でも、あるとき冷静に計算してみたら、月にかなりの額をコンビニに落としていて、その時間も含めると、毎日30分〜1時間はそこで消えていることに気づきました。

この「気づき」があるだけでも、ストイックの入り口に一歩近づいています。

「やめたいけど正直好きなこと」と「本気で手放したいこと」を分ける

ここからが少し大事なステップです。
候補に挙がった行動を、次の二つに分けてみてください。

  • やめたいけれど、正直けっこう好きなこと
  • 本気で手放したいと感じていること

例えば、こうです。

  • 寝る前のドラマ視聴:好きだけど、時間を取りすぎている
  • 無意識のSNSスクロール:終わったあとに後悔することが多い
  • コンビニでのつい買い:お金も時間も持っていかれている
  • 気乗りしない飲み会:行ったあとにぐったりして何もできなくなる

ストイックになりたいとき、真っ先に手をつけたくなるのは「好きなもの」のほうかもしれません。
でも、そこをいきなり削ると、ストレスが強すぎて反動が来ます。

ぼくがおすすめしたいのは、「本気で手放したいほうから先にやめる」ことです。
終わったあとに後悔が残る行動、本音では「もうやめたい」と思っている習慣から手をつけたほうが、変化の圧が小さくて済みます。

ここまで読んで、頭の中にいくつか行動が浮かんできたなら、一度、簡単なチェックをしてみましょう。

いまの自分の状態を知るためのチェック表

次の表は、「いまの自分がどれくらい時間やエネルギーを奪われているか」をざっくり確認するためのものです。
当てはまるものに心の中でチェックを入れてみてください。

項目当てはまるか
平日の夜、寝る予定時間から30分以上オーバーしてスマホを触っている日が週3日以上ある
本当はやりたいことがあるのに、帰宅後1時間以上、椅子やベッドから動けない日が多い
なんとなく開いてしまうSNSや動画アプリが2つ以上あり、閉じたあとに後悔することが多い
食べ終わったあとに「今のは完全にストレス食いだったな」と感じることが週1回以上ある
つい断れずに参加している飲み会やオンライン通話が、月に3回以上ある
休日、「何をしていたか覚えていない時間」が2時間以上続くことがある
やめたい習慣を頭の中で何度も責めているのに、紙やメモに書き出したことは一度もない

半分以上当てはまったなら、今の生活には「やめる候補」がたくさん眠っています。
逆に、あまり当てはまらなかったとしても、どこか一つでも気になる項目があれば、そこが今回のターゲットになるかもしれません。

ここまで整理できたら、次は「最初の一つ」を選ぶ段階に進んでいきます。

最初にやめる一つを選ぶ「難易度」と「リターン」の比較

やめる候補がいくつか見えてきたら、「さて、どれからやめようかな」と少し悩むと思います。
このとき、いちばんやってはいけないのが、「全部いっぺんにやめよう」としてしまうことです。

ぼくたちの脳と心は、急激な変化に弱いです。
あれもこれもやめようとすると、それだけでストレスが増えて、結局すべてが元通りになってしまいます。

だからこそ、「最初は一つだけ」に絞ります。
その一つを選ぶときに役立つのが、「難易度」と「リターン」の視点です。

いきなりハードモードから始めないほうがいい理由

例えば、次の二つを比べてみてください。

  • 毎日の飲み会と深夜までの付き合いを、いきなりゼロにする
  • 寝る前30分の無意識なスマホいじりをやめてみる

どちらも、時間と体力を取り戻せる行動です。
ただ、前者は人間関係や仕事の関係性まで一気に変わりかねないので、難易度が高くなりがちです。
後者は、自分一人の範囲で完結できる分、まだ調整がしやすいです。

最初の一つを選ぶときは、「難易度が中〜低で、リターンがそれなりに大きいもの」を選ぶのが、安全で続きやすいラインです。

ここで一度、代表的な行動を表にして眺めてみましょう。

やめる対象ごとの「難易度」と「リターン」を比較する

次の表は、よく聞く行動を例にして、「難易度」「時間の戻り方」「心への負担」をざっくり比べたものです。
あくまで目安ですが、自分の生活に重ねながら眺めてみてください。

やめる対象の例難易度の目安戻ってくる時間の目安心への負担コメント
寝る前の無意識なSNSスクロール1日30〜60分小〜中スマホを別の部屋に置くなど、工夫次第で調整しやすい
布団の中での動画視聴1日30〜90分眠りの質も変わるので、朝の体調に直結しやすい
なんとなくのコンビニ寄り道1日15〜30分お金も一緒に戻ってくるので、視覚的に変化を感じやすい
気乗りしない飲み会や通話への毎回参加月に数時間〜十数時間中〜大人間関係の調整が必要なので、最初の一手には少し重め
移動中のゲームや動画アプリ1日15〜45分小〜中別の楽しみに置き換えやすければ、難易度は下げられる
夜遅くまでの残業を習慣にしている状態1日60〜120分仕事や組織との交渉が絡むため、段階的な調整が必要

ここで大事なのは、「難易度が高いから悪い」「低いから偉い」という話ではないことです。
あくまで、「最初の一歩としてどこを選ぶと、挫折しにくいか」を知るための視点です。

いきなり会社の残業文化や、長年の人間関係にメスを入れるのは、とてもエネルギーが必要です。
それよりも、まずは自分一人でコントロールしやすい行動から手をつけたほうが、静かに変化を積み重ねていけます。

実際に一つやめてみたときの変化のイメージ

例えば、「寝る前の無意識なSNSスクロールをやめる」と決めた人の一か月をイメージしてみます。

最初の三日間くらいは、布団に入ってから手持ち無沙汰になって、落ち着かない夜が続きます。
スマホを別の部屋に置いていても、取りに行きたくなる瞬間が何度も来ます。

そこで、「深呼吸を十回する」「本を数ページだけ読む」といった代わりの行動を挟みながら、なんとか一週間を越えると、少し変化が出てきます。
朝起きたときの頭の重さが、ほんの少しだけ軽くなる。
仕事中に、以前よりも集中が続きやすくなる。
そんな小さな変化です。

一か月たつころには、寝る前にスマホを触らないことが「当たり前」に近づいてきます。
そのころには、周りから「最近、前より元気そうだね」と言われたり、自分でも「前よりも一日に余裕がある」と感じられたりします。

ストイックさは、このような小さな体感の積み重ねから育っていきます。
ドラマチックな変化ではなくても、「前より少し楽になった」「前より少し誇らしい」が積み重なっていくイメージです。

1週間〜1か月で効果を感じやすい「センターピン」を決める

最初の一つを選ぶとき、ぼくがよく目安にしているのは、次の二つです。

  • 1週間続ければ、何かしら体感が変わる行動か
  • 1か月続ければ、「やめてよかった」とはっきり言える行動か

例えば、寝る前のスマホをやめてみると、最初の3日は落ち着かないかもしれません。
でも、1週間続けると、起きたときの頭の重さが少し軽くなったり、日中の集中が少しだけ続きやすくなったりします。

コンビニ寄り道を減らすと、1か月後のレシートや家計簿を見たときに、「こんなに残るんだ」と視覚的な変化を感じられます。

この「体感」を早めに得られる行動が、最初のセンターピンになります。

ここまで読めているなら、今の段階で頭に浮かんでいる候補の中から、次のように選んでみると楽です。

  • 自分一人でコントロールしやすいもの
  • 1週間〜1か月で変化を感じられそうなもの
  • やめたあとに、後悔ではなく「ちょっと誇らしい」と思えそうなもの

もし迷ったら、一度メモに3つまで候補を書き出して、その中から一つだけ丸をつけてみてください。
それが、今回のストイックの起点になります。

人間関係・情報・モノのノイズをどこまで削るか決める

ストイックさを保つうえで、大きな影響を与えているのが、人間関係と情報とモノです。
ここをゼロか百かで切ろうとすると、どうしても反動が来ます。

だからこそ、「全部切る」か「全部受け入れる」かではなく、その間のグラデーションを丁寧に決めていきます。

通知を減らすだけで変わる集中力

仕事や勉強をしているとき、スマホやパソコンの通知が鳴るたびに、意識が引きずられていきます。
数秒のことに思えても、そのたびに集中を立て直すエネルギーが必要です。

ストイックになろうとして、いきなり「スマホを完全に封印する」のは大変です。
でも、「作業中の1時間だけ通知を切る」「寝る1時間前からは通知を止めておく」くらいなら、まだ現実的なラインかもしれません。

通知を減らすことも、「やめること」の一つです。
誰かからの連絡を完全に無視するわけではなく、「この時間だけは、自分の集中を守る」という選び方です。

会うと消耗する人との距離を静かに調整する

人間関係も同じです。
会うと元気になる人もいれば、会ったあとはいつもぐったりしてしまう人もいます。

ここで、いきなり関係を断ち切る必要はありません。
ただ、頻度や時間を少し変えるだけでも、エネルギーの減り方は変わってきます。

例えば、次のような小さな調整です。

  • 毎回長時間話していた相手とは、話す時間を少し短くしてみる
  • オンライン通話を週3から週1に減らしてみる
  • 誘われたときに、「今週は難しいので、来週なら行けそう」とペースを整える

こうした調整も、「やめること」の仲間です。
完全に切らなくても、自分のストイックさを守るための距離感を選べます。

部屋の視界から「誘惑」を減らす小さな片づけ

もう一つ、見落とされがちなのが、部屋の中のモノです。
ぼくらは、視界に入るものから無意識に影響を受けています。

机の上に常にお菓子が置いてあれば、つい手が伸びます。
ベッドの横にゲーム機があれば、ちょっとだけのつもりが長引きます。

いきなり部屋を完璧に片づける必要はありません。
次のような小さな「やめる」を選ぶだけでも、かなり変わります。

  • 机の上からお菓子の袋を撤去する
  • ベッドの横に置いているゲーム機やリモコンを、少し離れた棚に移動する
  • 勉強や作業中は、視界からテレビや漫画を外す

こういう小さな配置の変更も、「誘惑の見える場所からの退場」として立派なストイックです。

全部を削らずに芯だけ守るという考え方

ストイックという言葉を聞くと、笑顔も遊びも全部削って、カチカチに固まった生活を想像してしまうかもしれません。
でも、本当に守りたいのは、「自分が大事にしたい芯」のほうです。

誰かとの大切な時間や、心があたたかくなる趣味まで失ってしまうなら、それはただの自己消耗になってしまいます。
そうではなくて、「ここだけは守りたい」という芯をまず決めて、その周りのノイズから削っていく。

そうやって、芯は太く、周りは軽くしていくイメージで距離を選ぶと、ストイックさと人生の楽しさが両立しやすくなります。

「やめた後」に空いたスペースをどう埋めるか

ここまで、「何をやめるか」を中心に見てきました。
でも、実際にやめてみると、ぽっかりと時間や心のスペースが空きます。

このときに何も準備していないと、その穴を埋めるために、別の習慣が滑り込んできてしまいます。
例えば、夜のスマホをやめたら、代わりにテレビの時間が増えた、などです。

だからこそ、「やめた後に、そのスペースに何を置くか」を、あらかじめゆるく決めておくと楽です。

「やめること」を「やること」に置き換える発想

ここでのポイントは、やめた行動と同じレベルの心地よさを、完全に別のもので上書きしようとしないことです。
完璧な代わりを探そうとすると、それだけで疲れてしまいます。

最初は、次のようなイメージで十分です。

  • 寝る前のスマホをやめたら、本を5分だけ読む
  • コンビニ寄り道を減らしたら、代わりに家でお茶を入れる
  • 無意識なSNSの時間を減らしたら、メモ帳に今日の一言を書く

大事なのは、やめた時間に「自分を少しだけ整える行動」を一つ置くことです。
それが、ストイックさを支える土台になっていきます。

短時間で終わる代替行動をいくつか用意しておく

人は、疲れているときほど、動き出すためのハードルを下げる必要があります。
だからこそ、代替行動は「短時間で終わるもの」をいくつか用意しておくと安心です。

例えば、こんな候補があります。

  • 白湯やお茶をゆっくり飲む
  • 深呼吸を10回する
  • ストレッチを3つだけやる
  • 明日のやることを3行だけメモに書く
  • 窓を少し開けて外の空気を感じる

どれも、5分前後で終わるものです。
「疲れたからこそ、このくらいならできるかもしれない」と思えるラインにしておくと、続きやすくなります。

ここまで読めているなら、今の時点で、「やめた時間に置きたい行動」を一つだけメモしておくのもおすすめです。

リバウンド前提で「やり直し方」を決めておく

どれだけ慎重に設計しても、ぼくらは人間なので、ときどき元に戻ります。
寝る前のスマホをやめたはずなのに、気づいたらまた長時間触ってしまう夜も必ず来ます。

そのときに、「やっぱりだめだ」と全部を投げ出すのではなく、「戻ってしまったときの対処」を先に決めておくと、リバウンドの衝撃が弱くなります。

例えば、次のようなルールです。

  • 連続で3日続かなかったら、その理由をメモに書いてみる
  • 一度崩れても、次の日からまた同じルールで再開していい
  • どうしてもきついときは、ルールを少しゆるめる

ストイックを「一度も崩してはいけない契約」にしてしまうと、少し破れただけで全部壊れたように感じてしまいます。
最初から、「崩れることも含めて、長い付き合いをしていく」と考えておいたほうが、むしろ続きます。

よくある質問Q&A「ストイックになりたいけど…」

ここからは、よく聞かれがちな疑問を、いくつかまとめていきます。
どこか一つでも、自分の心に近いものがあれば、その部分だけでも読んでみてください。

Q. 極端なことをしないとストイックとは言えない気がします。

ストイックという言葉には、どうしても「ギリギリまで自分を追い込む」イメージがくっつきがちです。
でも、本質はそこではありません。

ぼくは、ストイックさを「自分で決めた優先順位を、できる範囲で守る力」と捉えています。
極端なルールを課すことよりも、日常の中で「これは守る」「これは削る」を静かに選べているかどうかのほうが大事です。

だから、極端な早起きや、激しいトレーニングをしていなくても、寝る前のスマホをやめることだって、立派なストイックです。

Q. 何度もやめることに失敗してきていて、自信がありません。

何度もやめようとして戻ってしまうと、「自分は意志が弱い」と感じてしまいますよね。
でも、多くの場合、それは「選んだ対象が今の自分にとって重すぎる」か、「周りの環境が変わっていない」だけです。

もし、いままではいきなり大きな行動をやめようとしていたなら、今回はもう一段階ライトな対象を選んでみてください。
例えば、「寝る前1時間のスマホ禁止」ではなく、「寝る直前の30分だけ別の部屋に置く」などです。

小さな成功を積み重ねることで、「自分でも変えられる部分がある」という感覚が育っていきます。

Q. 仕事や家庭が忙しくて、「やめる余白」すらないように感じます。

毎日ぎゅうぎゅうに予定が詰まっていると、「何かをやめる余裕なんてない」と感じるのは自然なことです。
この場合、いきなり大きな予定を削る必要はありません。

通勤中の数分、エレベーターを待つ時間、寝る前の数分など、「すきまの時間」に入り込んでいる習慣から見ていきましょう。
その中に、「実はやめても困らない行動」が紛れていることが多いです。

全部を変えようとすると苦しいので、「今日のすきま時間のうち、ここだけは別の使い方をしてみる」という程度からで大丈夫です。

Q. 周りが飲み会や遊びに誘ってくると、断りづらくて揺らぎます。

人とのつながりは大事ですし、断り続けると距離が生まれてしまう不安もありますよね。
ここで大切なのは、「全部行く」か「全部断るか」ではなく、その間の選択をしてもいいということです。

例えば、「月に2回までは行く」「夜遅くまでは残らない」「週の真ん中は避ける」など、自分の中のルールをゆるく決めておきます。
そのうえで、誘われたときにそのルールを基準に考えると、少し迷いが減ります。

他人との関係を大事にしながら、自分の時間も守る。
そのバランスを見つけていくことも、ストイックの一部です。

Q. 続けているうちに、だんだんストイックさがしんどくなってきたら?

最初は楽しく始めたストイックも、続けているうちに、「これ、本当に自分に合っているのかな」としんどく感じることがあります。
その感覚は、けっして間違いではありません。

しんどくなってきたときは、一度立ち止まって、「何が負担になっているのか」を確かめてみてください。
やめた行動そのものが重いのか、やめた結果として生まれた別の負担が重いのか。

場合によっては、ルールを少しゆるめたり、対象を変えたりすることも大事です。
ストイックは、「絶対に変えてはいけない契約」ではなく、今の自分に合う形を探し続けるプロセスだと捉えて大丈夫です。

Q. 一度決めた「やめること」を変えてもいいのでしょうか。

もちろん、変えて大丈夫です。
むしろ、人生の状況が変われば、「何をやめると楽になるか」も変わっていきます。

例えば、学生のときと社会人になってからでは、削りたい対象は違います。
一人暮らしを始めたとき、家族と暮らしているときでも、優先したいものは変わります。

定期的に、「いまの生活に合っているか」を見直して、やめる対象を差し替える。
それもまた、静かなストイックさです。

Q. メンタルが落ちているときは、ストイックを一旦やめてもいいですか。

心がすり減っているときに、自分を厳しく追い込むのは、逆効果になることが多いです。
そんなときは、「守るべき最低ライン」と「それ以外」の区別をつけてみましょう。

例えば、「睡眠時間だけは確保する」「暴飲暴食だけは避ける」など、体を守るためのラインを一つ決めたら、他のルールは一度ゆるめてもかまいません。
回復してきたと感じたら、また少しずつストイックを戻していけばいいだけです。

ストイックは、いつでもやり直せます。

まとめ:ストイックになる日は「やめることを一つ決めた日」

ここまで、かなり長い文章を読んでくれてありがとうございます。
最後に、今日から動きやすくするためのポイントを、もう一度整理します。

ストイックになりたいとき、ぼくたちはどうしても「何を足すか」から考えがちです。
朝活、勉強、運動、新しい挑戦。
そのどれもが素晴らしいことですが、それだけを増やしても、土台が変わらなければ、すぐに溢れてしまいます。

だからこそ、最初の一歩は、「何をやるか」ではなく「何をやめるか」を決めることでした。

  • 一日の流れをゆるく描き出し、時間とエネルギーを奪っている行動を見つける
  • 「やめたいけれど好きなこと」と「本気で手放したいこと」を分ける
  • 難易度とリターンを比べながら、「一つだけ」やめる対象を選ぶ
  • 人間関係や情報やモノのノイズも、ゼロか百かではなくグラデーションで削る
  • やめた後の時間に、短時間でできる代わりの行動を用意しておく
  • 崩れてもやり直せる前提で、ゆるく続けていく

ここまでを踏まえて、「最初にやめる一つ」を選ぶ基準を、箇条書きでまとめるとこうなります。

  • 自分一人で調整しやすいかどうか
  • 1週間〜1か月で変化を体感できそうかどうか
  • やめたあとに、少し誇らしい気持ちになれそうかどうか
  • やめる前よりも、時間・お金・心のどれかが軽くなりそうかどうか
  • 崩れてもまた再開しやすいシンプルなルールかどうか

小さなストイックの実例

最後に、イメージが湧きやすいように、二つだけ小さな実例を書いておきます。

一つめは、夜のコンビニをやめた人の話です。
仕事帰りに毎日のように寄っていたコンビニを、「平日は二日に一回まで」に変えました。
最初は物足りなさがあったものの、一か月たつころには、財布の中のお金とレシートの量が目に見えて変わりました。
その変化がうれしくて、「せっかくだから、浮いたお金の一部を自分の勉強に回そう」と自然に思えるようになりました。
これは、立派なストイックです。

二つめは、寝る前のスマホをやめた人の話です。
それまで、日付が変わるまでSNSを見ていたのを、「布団に入ったらスマホは部屋の外に置く」に変えました。
最初の一週間はソワソワしっぱなしでしたが、二週間を過ぎたころ、朝の目覚めが少し楽になり、日中の眠気が減っていきました。
その変化を感じた瞬間、「あ、これ続けたいな」と心のほうが決めてくれます。
これもまた、静かなストイックです。

どちらの例も、特別な才能がなくても、環境を激変させなくても始められるものです。
ストイックさは、一部の選ばれた人だけのものではなく、「今日、やめることを一つ決める」誰にでも開いている扉だと、ぼくは思っています。

最後に、今日からの24時間でできることを、一つだけ提案させてください。

  • 今夜、寝る前の30分だけ、スマホを別の部屋に置いてみる
  • 帰り道のコンビニ寄り道を、一回だけスキップしてみる
  • 無意識に開いているアプリを、一つだけアンインストールしてみる

どれか一つで十分です。
完璧を目指さなくて大丈夫です。

ストイックになる日は、「全部完璧にこなした日」ではありません。
「やめることを一つ決めて、実際にやってみた日」です。

その一歩を重ねていった先に、気づいたら周りから「ストイックだね」と言われる自分が立っています。
でも、そのときのあなたはきっと、ただ静かに笑っているだけだと思います。

今日、その一歩目を決めたあなたのことを、ぼくはちゃんとすごいと思っています。

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